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EQをたずさえて子供の挑戦に伴走する

マイクの写真

こんにちは!早いものでもう2023年が終わりますね!我が子達が通う学校も冬休みに突入しました。ベトナムでクリスマスをお祝いした後に、日本で年越しをする予定で、今からワクワクしております。

さて、先週は長女のスクールミュージカルのオーディションに大きく感情を動かされ、心揺さぶられ、そして学びを得た1週間でした。

我が子の通う学校では毎年、2−3年生、4−5年生、ミドルスクール、ハイスクールの4つのミュージカルが大規模に開催されます。オーケストラピット付きの本格的なもので、そのキャストに入りたいと思う生徒も多く、オーディションの時点で様々なドラマが展開されます。そして我が家も例外ではありませんでした。

長女のミュージカル挑戦の始まり

昨年、興味はあったもののオーディションに挑戦せず後悔をしていた長女だったので「今年は絶対にやる!」と自ら決めていました。この時の私はまだ「去年は挑戦できずに終わったわけだし、今年はオーディションを受けに行けたらもうそれで成長だよな…」と思っていました。

娘が挑戦すると決め、オーディションの日程が発表され練習が始まりました。正確な倍率は分かりませんが、オーディションを経てキャストに選ばれるのは50名程度。肌感や周りの情報では倍率2倍弱といったところでした。また、先生からのメールにもしっかり練習・準備をしてオーディションに臨むよう書いてあり、丸腰で臨んでキャストに入れるような、そんな甘いものではないことは明らかでした。

まずは選曲。「何を歌うの?」と聞くと、娘がテンポの良い軽い感じを曲を答えました。瞬時に「大人の経験値からくる感覚」みたいなものが働き、すかさず、「待て待て待て!」と止めに入った私(笑)選曲の時点で不利になるようなことはしない方がいいと思い、大人ウケの良さそうな歌、つまりは、壮大な感じのDIVAソングを娘に勧めました。長女はかなりのハスキーボイスの持ち主で声のレンジは狭く、低い音も高い音も出にくい。腹から声が出せる良い感じの音程で、先生の心を惹くような曲は何かと私が考え、娘がその中から選んで進めました。そうです、ここが子供のことなのに自分ごとのように取り憑かれ、そのスパイラルに飲み込まれそうになったスタート地点、そして自分との戦いのスタート地点でした。

私が提案したいくつかの曲から娘が気に入った曲一つを選び、練習に突入しました。何度も動画を見ながら練習に取り組んでいた娘。ああでもない、こうでもないと言いたい気持ちを抑えつつ、たまに「ママ聞いて!」と言ってくれたので、その時はダメ出しではなくグッドコメントとフィードバックを心がけ、時に一緒に熱唱しながら練習し、娘はぐんぐん上手になっていきました。

子供が自分で頑張るべきところに首と手と口を突っ込もうとしつつも必死でこらえ、でも止められない自分が顔を出し、それでもうまくマネージしようとトライしながら過ごしたこの1週間だったのです。

オーディション本番そして…

そして迎えたオーディション当日。我が子よりも気合いが入っていたとは恥ずかしくて言えません。「とにかく大きな声で!」「笑顔を忘れずに!」「言葉をはっきりと!」「感情豊かに!」「頑張って!」と、口を開いてしまったら最後、滝のように出てきそうな(不必要な)アドバイスをグッとこらえ、自分を落ち着かせ、「一生懸命練習したんだからあとは楽しんでオーディション受けておいで!」とだけ言って送り出せたことは、EQやコーチングを自分の中に取り入れていて本当に良かったと思う瞬間でした。

そしてオーディションを終えて帰ってきた娘。もう、煮えくりかえる鍋のごとく「どうだった?どうだった??どうだった???」と聞きたい気持ちをこれまたグッとこらえ、「今日のランチどうだった?」「今日は何が楽しかった?」といつも通りの質問をした後に、忘れていたかを装うように「あれ、そういえばオーディションどうだった?」とたずねた私。「よくできたよ!先生が”NICE”って言ってくれた!」と聞いた時の喜びはなかったです。その時はもう思いっきり「イェーーーイ」と喜び合いました。

翌日はダンスオーディション、そしてその次の日にコールバックをもらい、再びセリフ読みや歌を歌った娘。ここまできて私には変な欲のようなものが出てきてしまいました。初めは「去年は挑戦できずに終わったわけだし、今年はオーディションを受けに行けたらもうそれで成長だよな…」と思っていたのに、先生の反応や娘の手応えから「おそらくキャストには入れたはず!」「もしかしてキャストに入れるだけでなく、良い役をとれる?あわよくば主役?!」そんな思考が頭を巡り、パニック状態に陥った私。キャスト発表もまた、娘よりもドキドキしながら見ておりました。

娘自身も「ここまできたら主役を取りたい!」という気持ちを持って発表を見に行きました。そして結果を受け、涙を流して悔しがった娘。結果としては、キャストには入ることができ、そして、主役ではないものの主要キャストの大きな役をゲットすることができました。そんな彼女の涙を見て、私は冷静さを取り戻し「よくやったね!」「そんな大きな役をとれるなんてすごいと思うよ!」と励ましの言葉をかけました。先生の子供たちの名前(彼らは大きな役を取りやすいとの噂)やネイティブ英語スピーカーの子たちの名前が主要キャストに並ぶ中で、我が子がそこに名を連ねたことは本当に奇跡じゃないかと思うほどです。

選曲から歌オーディション、ダンスオーディション、セリフ読みなどを経て、キャストに選ばれ、大きな役を得られた娘。そしてそこにカッコ良く伴走できず、時に子供より気合いが入ってしまったり、子供より興奮したり、感情の波に飲み込まれたりしながら横にいた私を、きっと娘は鬱陶しく思ったり、呆れたりしていたのかなと思います。それでも、EQプラクティショナーとして自分の感情や言動に自覚的であろうと努力し、そんな自分自分を認めながら過ごすことができたのはとても良い時間でした。

ここが娘のミュージカルのスタート地点。年明けから半年間の練習期間を経て、どう成長していくのか、どんな本番になるのか、とても楽しみです!ここから半年は黒子役に徹し、必要な時に必要なサポートをしてあげられる存在でありたいなと思います。また、「EQプラクティショナー」としてだけではなく、「EQコーチ」として、娘がこのミュージカルでの自分の目標を達成し、最高の気持ちで本番を迎え/終えられるようサポートするのが2024年前半の目標にもなりました!

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