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セルフサイエンスの学びで受け取った5つのこと

今年も、残すところあと2ヶ月あまり。
DAIJOUBUの発足依頼、継続してきたセルフサイエンスの学びから、私自身が確かな手応えとして
感じていることを整理をしてみたいと思います。

『自分を知ること』で得た新たな自分との出会い

小学生の頃から、大概の分野において、良くできると評価される妹をもった姉としては、
とにかく、周囲の大人が、自分をどのように評価するのか?が纏わり付いていました。
4歳も離れた姉として、自分も認められたいという、承認欲求が根強くあったと思います。
しかし、一方で自分に自信がなく、うまくいかない自分にダメレッテルを貼り続けていたのでした。

すっかり忘れていたことですが、思春期の頃、そのような日々に疲れてしまい、
感情があるから疲れるのであって、感情を無くし、無になることを選択しようとしていたことを
思い出しました。

私の家族を含め、周囲の大人が心配するくらい、無表情になってやろう…と意気込んでいました。
1日、2日は良いのですが、その後は何かの拍子に思わず笑ってしまったり、何かの出来事に対し、
思わず溢れる感情があり、《感情を無くすことは、難しいことだ》と感じたことがありました。
こうした自分の新たな感情の出会いが、思春期の頃にあったようです。

その後、社会人の一歩として未知の世界であった、児童養護施設での子ども達との関わりを通し、
感情に特化した学びをしたいと思うようになりました。
そして、随分遠回りをし、EQ(感情知能・非認知能力)の学びに漕ぎ着けたのです。

シックスセカンズにおけるEQの学びでは、絶対に子ども達に必要だと思い、子ども達の為に…と必死にメモを取り続けていました。ところが、子ども達のため…から自分のことへとゆっくりシフトする感覚があったのです。
改めて、自分の内側を見つめる時を持ち、少々戸惑いながらも、その奥深さが面白く感じられたのです。
これが人生初の『自分を知る』最初の一歩でした。

あれから、歳月が流れましたが、2020年に発足したDAIJOUBUで、EQを育むセルフサイエンスの学びを継続する中で出会った色々な私は、時に新鮮で、時に驚かされます。

この学びを通して、今思うこと、それは私という存在は、誰にも変わることができなという事実です。
この事実に対し、自分を自分で大切にしていきたいという確固たる意志は意図となり、
尚も、『自分を知る』旅はつづいています。

やり直しができるという安心感

初めてEQの学びをした際は、この学びをしたら、【〇〇な私でいなければならない】と
また、作らなくてもよい枠組みを構築してしまう弱さがありました。
こうでなければという枠組みは、こうでありたいのではなく、失敗を恐れていたのだと思います。

しかし、セルフサイエンスの学びを継続する中で、ようやく見えてきたものがありました。
それは、この学びは、完璧な人間になるためのスキルではないという確信です。

失敗=ダメではなく、むしろやり直せるチャンスだったのです。

特に家庭内における子どもとの関係においては、母親だから、大人として…というしがらみよりも、
人間なのだから、完璧になる必要は全くなく、出来事に付随する感情に対して、どんな感情が湧き
起こったかの事実を受け止め、自分はどんなことを望んでいるかの目的を考え、その為にどのような
感情を使ったら心地良いかの選び取りをした方が、ずっと楽なことに気付かされました。

【母親として】の言葉を使うならば、このプロセスを言語化することが大切であり、様々な葛藤を
見せることも、子ども達がもっと身近に自分の感情に触れる機会になることを感じました。

何回でもやり直す中で、賢い選択ができるようになり、実は誰しもが持っているEQの種が
セルフサイエンスの学びによって育くまれていくことに励まされました。

自分にとっての3rdプレイス
〜こんな居場所が欲しかった〜

【正解はない、としながらも模範解答がある】日本の教育に、違和感やもどかしさを感じていますが、
DAIJOUBUが開催する各クラスでは本当に正解がないのです。
むしろ、皆さん、一人ひとりの答えが正解です!と言ってしまうほどです。

《みんなが正解》となると、模範解答の存在を知っている日本人にとっては、少しモヤッとするかもしれません。これには、深いわけがあるのです。

セルフサイエンスは、自分自身を観察し、問いを立てながら、目的に対する意図をもち、そのプロセスを検証する、ひとまとまりを大切にしています。このプロセスを様々な出来事に対して、注意深く行っていくためには、
自分で答えを見つけていくことが必要になり、模範解答では、逆にしっくりしない可能性すらあるのです。

各クラスや、メンバー同士が集まる場では、みんな同じ答えではありません。
自分と異なる感覚に対しては、ジャッジではなく、個人としての見解が、問いとしてうまれるため、
これが新たな学びとして数珠繋ぎになるのです。

一人ひとりの存在に重きをおき、参加者全員で、【誰もが感じる、安心で安全な場をつくる】この居場所は、
私にとってなくてはならない3rdプレイスです。
少々疲れていても、クラス後には、『参加して良かった!』と感じるのは、単なる心地良い集まりでなく、
深い学びが得られる確かなベネフィットがあるからです。

賢く感情を活かし、賢く言葉を用いる

枠組みを設けるのが得意だった私は、感情にたいしても、白黒をはっきりつけていました。
ネガティブな感情、ポジティブな感情。特に、ネガティブな感情は、潔くダメ!としていました。

ですから、ネガティブな感情に対しては、抑え込む、コントロールすることを選択していたのです。
しかしこの方法では、無理が生じるため、どこかにシワが寄ってしまうのです。
本来感情は、人間に必要なものだからあるのであって、ネガティブもポジティブもないのです。

感情は、自分への大切なメッセージである
感情は、行動を起こすエネルギーに変えられるもの
感情は、人を動かすパワフルなもの

特に、怒りの感情は一番パワーがあるため、この感情を有効に用いれば、百人力です。
ここに希望と期待が溢れました。

また、セルフサイエンの学びで言葉の選び取りの難しさ、奥深さ、楽しさを味わっています。
目に見えない領域のものを扱う時に、同時に思慮深さが与えられることも気付かされました。

私は唯一無二の個性の持ち主

最近ある本と出会いました。
【はずれ者が進化をつくる】という雑草を専門とした農学博士:稲垣栄広さんの一冊です。 
このはずれ者とは、人間が都合良く設けた平均からはみ出た者という意味合いです。
雑草や生物の話を交えながら、個性とは何かについて分かりやすく書かれた面白い本でした。

この本の中では、人が持つ染色体についても書かれています。

-引用:《はずれ者が進化をつくる》より-

人間には、23対の染色体がある。
子どもは、親から1対につき2本あるうちのどちらかを引き継ぐ。
父親、母親から1本ずつ染色体を引き継ぎ、23対の染色体をつくっていく。
この23対の染色体の組み合わせの違いだけで、どれだけの多様性を作り出せるのか…。
1番目の染色体と2番目の染色体の組み合わせは、2×2の4通り。
これを23本の染色体では、2×2が23回繰り返され、おそよ838万通りになる。
この組み合わせが父親、母親のそれぞれに起こるので、組み合わせの数は、
838万×838万となり、70兆を超えることになる。

それだけではなく、染色体を選び出す過程で、突然変異が起きる場合があり、
両親,祖先も持たないあなただけの遺伝子が作られている。

さらに、誰もが共通する人間の基本的な体を構成する情報は、すべて体の設計図である
DNAに記されている。ところが、この構成に必要なDNAは、わずか2%にしか過ぎず、
残りの98%は、人間の『違い』や『個性』を生み出すために使われる。

この事実を知り、改めてDAIJOUBUが大切にしているひとり一人の存在。その人らしさ。
私自身の自分に自信がなくて…という弱さは、何かの壁にぶつかった時に、ひょっこり顔を出します。

しかし、私は70兆以上の組み合わせから選ばれた人であり、私の代わりになる人は、
世界中どこにもいません。世界でたった一つのオリジナルの個性を持つ人であること、
このセルフサイエンスの学びから、私であることに少し誇りをもてることが嬉しく、幸せです!

最後に、ご一緒にセルフサイエンスの学びをしてくださる方々が、クラスの雰囲気を《不思議な空間》と表現されていました。いつのまにか、心身が解れている感覚の表現だそうです。

DAIJOUBUでは、定期的にクラスを開催しています。
詳しくは、DAIJOUBUホームページをご覧ください。

ちょっと気になるお店に入る感覚で、是非覗いてみてください♪

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