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“自分のプロ”としての基本理念

コロナで騒ぎ出す半年前。
当時、私は「EQをもっと子ども達に伝えていかなければ・・」と思い始めてた頃。
近くの商店街の、昔は本屋さん、今は貸館やイベント等まちづくり拠点となっている
「大津百町館」という町屋で、フリースクールが開校されていることを知り、
ボランティアとして、通ってくる子ども達と一緒に時間を過ごす
というありがたい機会をいただくことができました。(※写真はいつも活動している和室。)

仕事との両立やコロナ禍も重なり、思うように自分が動けなかった反省はありつつも、
スタッフの方の全面的なご理解ご協力と、アドバイス等いただきながら
「EQのおばちゃん」として、子ども達と一緒に、ハートぬりえをはじめ、
様々なEQワークを、まずはやってみよう!と、楽しんできました。
そんな中で、私が不在の時でも必ず、スクールが始まる最初の時間、ラジオ体操に加えて
「今の気分を1~10で表す」
という取り組みを日課をして導入いただきました。

途中からはスタッフさんがホワイトボードに目盛りを書いて、
大人も子どももそれぞれの「今日の気分」を書き込んでいきます。
最初のうちは、やらなかったり、ずっと「5」と言い続けたり。
それでも無理強いすることなく、根気よく続けていただきました。

1年ほど続けてきた中で、ある変化があり、スタッフさんがそれをコラムとして書かれたので、
ここで紹介させていただきます。

今日は、もう一つ嬉しいことが。
トライアンフでは、毎回EQ(感情知能)を高めるミニワークとして
【今の気分】を0-10の数字や言葉で表現する練習を取り入れています。
ひょんなタイミングで、Kちゃんが、
「最近、自分の今の気分が分かるようになってきたんすよー。
ワタシ、優柔不断なところがあって、自分でも危機感感じてて、直そうと頑張ってて。
トライアンフでお弁当買いに行く時に迷わないように、今日の気分を感じるようにして決めてるんです。」
と言ってくれたのです。
すごい!!
あんなに、気分聞かれるの嫌がってたのにーーー。
彼女の言葉を聞いた時、私実は感動して泣きそうでした。
取り組んできて良かった。
とことんお話してきて良かった。
いろんな想いが湧いてきました。

EQ(感情知能)は間違いなく、人生を幸せに生きる上で必要です。
IQを生かすにもEQが重要だと言われています。
EQを高めるための第一歩が自分の気持ちを冷静に捉えること。
少しずつタネ撒いてきたことが実ってきてると思うと、本当に活動を続けていてよかったなぁと思います。
もちろん、ご家庭での会話や働きかけ、そして何より彼女自身の心の成長があってのことなんですけどね。

大津オルタナティブスクール「トライアンフ」Facebook投稿より抜粋

EQのワークや気持ちを表現することに参加しなかった時期が長く続き、
気にかけつつも本人の意思や気分を大事にしてそっとしておいたのですが、
実は、その場の雰囲気や大人や他の子ども達が取り組む姿勢を
しっかり見聞きしてくれて、自分なりに感じていたものがあったのでしょう。
「自分の感情に目を向ける」ことの大切さを、彼女の言葉で表現し、
さらに、それが彼女自身を突き動かし、実践し
“自分で気づき、自分で頑張ってる”
とのことで、彼女がもともと持っていたものが
ふっと芽を出した瞬間として、とても嬉しい出来事でした。
また、DAIJOUBUが大切にしていること、想い、お伝えしたいことが
少しずつ理解賛同いただき、浸透し、実践者が増えていっていることを
実感した瞬間でもありました。

「自分の感情をキャッチできるようになること」
「EQを実践すること」
「自分のプロになること」

これらは、セミナーやワークを1回受けたからといって
すぐに変わるものでもできるものでもありません。
毎日、自分自身に意識を向ける、気持ちを聞きに行くということを
コツコツと続けていくことが力になっていく。
彼女がそれを改めて教えてくれて、パワーをくれたように思います。

そしてもう1つ。
“心理的安全性”という言葉が最近は定着しはじめていますが、
「話してもだいじょうぶ」
「自分をだしてもだいじょうぶ」
「ここにいてだいじょうぶ」
そんな、安心安全な場を作ってくれるスタッフさんやスクールを
心から信頼しているからこそなのだろうなと思います。
そういう場があれば、子ども達(大人も)にとってどれほど心強いでしょう。
どの子ども達も必ず素晴らしい力があって、その芽が出て発揮されるためには、
このような”だいじょうぶな場所”がとても重要であることを実感します。

このスクールでも実践している
「今の気持ちを1~10で言ってみよう!」
のワークは、以前勤めていた職場でも朝のミーティングで半年ほど実践していました。
とても簡単な単純なワークにみえて、ずっと定点観測していると、
どういう時に「3」で、どういう時に「8」か等のそれぞれ個々の気持ちの動きや
大切に思っていることなどはもちろん、
その「チーム自体の”今の状態”」も知ることができるとてもパワフルなワークです。
いろんなやり方や方法はありますが、短い時間で簡単にできますので
ご家庭で、職場で、もちろん1人でも、ぜひ試してみてください。

また、今回ご紹介したスクールの取り組みの様子、成長をぜひのぞいてみてください。
※大津オルタナティブスクール「トライアンフ」
https://www.facebook.com/isai.triumph/

プロ野球の故野村克也さんの言葉でこんな言葉があります。

「プロとは、積み重ねを大切にすること、意識すること。これこそ、プロとしての基本理念である」

“自分のプロ”になるために、積み重ねを大切にすること、意識をしていくこと
これからもコツコツと、大人も子どもも上も下も関係なくみんなで実践していきます。

楽しく続けられるヒントやコツ、学びの提供はDAIJOUBUでも毎月定期的に継続的に行ってます。
こちらもぜひご覧ください。
https://daijoubu-eq.org/event/

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