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森の中で五感が開く瞬間

今年も始まった、軽井沢の森での創作表現ワークショップ。昨年に引き続き、子どもたちと12回過ごす時間。

5月の最終週の週末、18名の子どもたちが参集した。
「おかえり~!」「はじめまして!」

様々な声が飛び交っていた。昨年に続いて申し込むリピーターが比較的多い中、はじめて参加する子どもたちもいる。緊張と不安と何となく落ち着かない表情が初々しい。創作表現と聞くと、いきなり表現から始まるような気がするが、それは中々難しい。先ずは、森という空間に慣れ親しむところから始まる。

そして最初の言葉は、「おじゃまします!」の挨拶から。この空間には、沢山の植物や生き物も共存している。あくまでも人間はその一部という考え方。自分たちが掌握している場ではないということ。こういう気持ちって、やはり森という空間ならではだと思う。

主宰の中澤聖子さんからは、毎回大切にしたい想いを話してくれる。

安心を感じる、何を言ってもやってもいい場所と感じる

いつもと違う発見をしてほしい(見つけたもの・自分の感情など)

「楽しくなりそう」という気持ち

五感が開かれる(いっぱい感じる)

森になじみがある子とない子とともに感じて慣れていく

ゆるやかに

こういう根っこの理念をファシリテーターたちと共有することは、とても大切だとどんな現場でも感じることだが、野外の森という空間ならなおさらだ。

表出して、初めて「表現したい」が生まれる。そこから始まる思考の時間。


初回のワークショップは、保護者である大人たちも混ざって一緒に過ごしてもらう。子どもたちだけで過ごす時間は10回だが、どんなことを大切にしているか、その想いを大人たちにも少しでも体感してもらうことを大切にしている。ほんのわずかな時間でも、大人も徐々に五感が開かれ、表出するプロセスはいつ見ても嬉しい瞬間。

「自分は今、どんな状態?」

「自分は、今どう感じる?」

ワークショップを通じて、毎回子どもたちに問いかける言葉だが、こういう時間を繰り返すことで、子どもたちは自身の感情にフォーカスし、そして他と一緒に何かを創造することを楽しみ始める。ようやく「表現したい!」が始まる瞬間なのだ。

感情を知り、思考し、創造する


自身の状態や好きが分かってくると、仲間と共作し始める。あれやこれと思考しながら、創造することを心の底から思い切り楽しみ出す。この瞬間が、ファシリテーターたちにとって毎回幸せな時間でもある。準備からふり返りの時間まで、チーム一体となって取り組まないとこの場と空間は生まれない。昨年と同じ、様々な領域のファシリテーターが、今年も子どもたちの創作に伴走する。さて、二カ月後、夏休みが始まる頃には、子どもたちはいったいどんな姿になっているのだろう。

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