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学び、体感実感し、確信し、自信になる

先日、学童に息子を迎えに行った時のこと。
担当の先生が出てきてくださって、最近の子ども達の様子を話してくださいました。

冬休みに毎年恒例のクリスマス会を開催するにあたり、今回、準備の全てを子ども達に任せているとのこと。
過去のクリスマス会を思い出しながら、何が必要かを学年超えて自分達で話し合って決め、関係先との交渉、ジュース等の注文書の作成、発注、プログラム、当日運営などの全てを主体となって動いている。言い合いしたり横道それたりしても、スタッフや大人は口も手も出さず、どう解決してすすめていくか黙って見守ってる。
そしたら子ども達からどんどん新しいアイデアが湧いてきて、どんどんプログラムが充実して、とても楽しそうで、みんながクリスマスに向かってワクワクしている。
その様子が、かわいく、面白く、頼もしいんです!と。

子ども達の力ってホントにすごいですねえー。と、そんな話から、同世代のその先生と、すでに大きくなったわが子の子育てについて振り返り、二人で反省モードになりました。そして先生がこう話されました。

「自分の子育ての時って、ホントは子ども達で十分できるのに、失敗したら・・間違えたら・・・ケガしたら・・と手出し口出しして先回りしちゃってました・・・ホント子どもの芽を摘んでしまってたかもです」
「信じて任せる見守るって難しいですねー」

【芽を摘む】とは、「成長しようとするものや可能性を取り除くこと」を表す慣用句で、しばしば子どもの成長や子育てについて使われる表現で、私の母も私の幼少の思い出話をするたびに「ダメダメばっかり言って子どもの芽を摘んできてしまったと、今更ながら反省するのよ」と必ず話します。

そもそも、なぜ「芽を摘んでるかも」と思うのでしょうか。
「芽を摘んだ」と思うのはあくまで大人側の視点からの話です。子育てを客観的に振り返って、「あの時、あーしてやればよかった」「もっとこーすればよかった」といろんな場面を思い出しては反省したり後悔したり・・・。
親はいつまでも心配する生き物でそんな反省や後悔も子への想いがあっての感情だとは思います。
私自身も一応1人目の子育てが終わった今、その気持ちはとてもよくわかります。いまだに反省もたくさん・・。
でも、子ども側のほうはそんな風には思ってなかったりする。私の親も反省や後悔を口にしますが、その子どもである私は、もちろん思い通りにならなかったことも失敗や回り道はしてきたものの、今、自分の毎日を自分で選択することができ、幸せを実感して過ごしています。そして、自分の親には反省よりこれからの自分の毎日を心地よく感じながら過ごしてほしいと願っています。

POP-UPフェスティバルでも

先月、DAIJOUBUにとっての一大イベントだった関西4店舗での「世界こどもの日 POP-UPフェスティバル」
盛況のうちに無事終えることができました。開催前当初、来場者にPOP-UPのアクティビティを体験していただくにあたり、日ごろの経験や肌感から「もっときちんと丁寧にやりなさい。ここは違うでしょ。的に大人の意向がワークや体験に反映されてしまったらどうすればいいか」と感じている点について、できるだけ自由な雰囲気で「失敗とか間違いとか一切ないから子どもの(やりたい!楽しい!)を大切にできる空気をつくりたい」という思いを込めてやっていこうと意識していました。

ところが、私のそんな勝手な心配をよそに、実際に始まってみると、子ども達は自由にのびのび取り組みます。アクティビティには「こうしましょう」という手順はありますが、思いもよらないそれぞれの「やりたい」発想で取り組んでいきます。その様子をみていると、どこの大人の方も、どうしてもできないこと(はさみが上手に使えない、切れない等の作業)はサポートするけれども、あとは、優しく見守ったり、子どもと一緒に楽しんだり、一緒に「どんな気持ちかな」と考えたり。表情豊かでとてもあたたかく素敵な光景でした。
「子どもが自由に自分のやりたいを大切にできる場」というものは、「否定せず、子どものやりたいの気持ちを大切にして見守る・任せる」「子どもの時間を奪わない」ことで、それは、例えばHOWTOや子どもに対してこうすべきという方法や手法に頼らなくても
「大人自身がその場を楽しむ、大人自身が自分の今を大切に生きる」
ということなのだと、会場にいる全ての大人や子どもの皆さんに教えていただいたように思います。

参加者の皆さんもそれぞれステキでしたが、イオンのスタッフさん方もそういう思いや雰囲気をとても大切にした場づくりをしてくださり、それが参加者に伝わり、さらに別の方々に伝わり、ホントに自由で優しい空気に包まれた場だったなと今振り返っても思います。そういう場ではEQがどんどん発揮されていく。

学び・体感したことが確信に

私たちDAIJOUBUは、大人向け子ども向けにEQ・セルフサイエンスクラスを提供していますが、提供する自分達自身も皆さんと一緒に日々学びを続けています。
今秋、私はそのクラスに入れてもらい、1から学ぶ機会をいただきました。
その中で、そもそも「セルフサイエンスとは」を考える時間がありました。
セルフ=自分、サイエンス=科学 つまり「自分を科学する」。
自分がこれからどう生きていくかについて、自分をよく観察して自分のことをよく知る。
「自分のプロになる」と私たちは表現していますが、「自分の使い方」をよく知っていれば、この先の自分の人生をよりよく生きていくことができる。

さらに、クラスの中では、子ども達が自分のやりたいという気持ちを大切にし、それを発揮できるために、つまり、子ども達自身がEQを発揮したり学ぶことができている時、周りの大人はどうしていると思うか(どうしていたらいいと思うか)についてみんなで考えました。その時に出てきたものは、先に書いた、学童やPOPUPフェスティバルの時の周りの大人の様子と同じでした。クラスの中で皆で学んだことを、POP-UPフェスティバルや息子の学童での出来事で実際に見聞きし、体感できたことによって、それは確信に変わりました。

大人が「自分は置いといて、大人はいいから、子どもが・・」でなく、まず大人自身が率先して自らの感情や思考、行動をよく観察して知ること、自分の使い方を知り、自分の毎日を「自分で」生きること、つまり「自分のプロ」として日々を豊かに生きていくと、子どもの気持ちや想いもしっかりキャッチできるようになり、それを大切にすることができる。そして、大切にされた子どもは、その大人達の姿をみて自分をよく観察し知り、表現できる「自分のプロ」になる、周りの人達を大切にすることができる・・・それがどんどん伝播していき、大人も子どもも皆がセルフサイエンスを学び続け「自分のプロ」になっていく。そうなった時の世界を想像するとワクワクします。
実践家として、失敗や変化することを恐れずに学び・実践を続け、自分自身、そして周りの大人や子どもの皆さんの中に芽生えた「芽」、それがたとえどんな大きさや形のものであっても大切に、大切にしていきたい。そして、その芽が安心して育っていくことができる場や土壌を大切にしたい。それが少しずつじわじわひろがり「自分のプロ」が増えていく。そんな未来を想像し、必ずそうなると確信をもって希望をもっていきたいと思います。

今後も様々なイベントや機会を、より楽しいもの、実感できるものとしてお届け続けていきますので、ぜひ、気軽にDAIJOUBUに遊びにお越しください。

今年もありがとうございました

もうすぐクリスマス。そして来週はもうお正月。今年もあと10日ほどで終わろうとしています。
今年、私自身は、DAIJOUBUの活動の中で学び続けることができ、学んだことと仕事の現場や日々の生活の中で感じたこと、過去の経験をひもづけ、あ!そっか!と実感し、それが確信になり、自信になる。2021年はそれを実感する機会がとても多かった1年でした。共感したり反応をくださる方が少しずつ増えていることを手応えとして感じる場面もありました。DAIJOUBUの活動を共にさせてくれてる仲間、ご参加いただいた大人や子どもの皆さん、関わったすべての方々、そしてコラムを読んでいただいている皆さんにも感謝の気持ちを伝えたいです。
本当にありがとうございました!
引き続き2022年もどうぞよろしくお願いいたします。





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