1. HOME
  2. ブログ
  3. 選挙で活用したEQ力とは?

選挙で活用したEQ力とは?

人生初の選挙という挑戦!

2023年4月23日(日)軽井沢町議会議員選挙が行われた。

これまで政治とは無縁の世界で生きてきた私にとって、まさか自分自身が選挙に立候補するとは夢にも思わなかった。ここでは、なぜ、私が選挙に出たのかという理由を書くよりも、実際に立候補してみて、選挙とはどのような場であり、時間であったのかを備忘録として振り返ってみたい。

2023年4月18日(火)雨が降りしきる中、選挙告示日を迎えた。気温も前日より格段に冷え込み、選挙戦初日としては、中々過酷なスタートとなった。またG7外相会合が告示日まで町内で開催されていたので、警備も厳戒態勢というハードルもあった。地盤も組織もない私にとって、まさに全てが初体験。何をどうしたらいいのか、選挙プランナーがいるわけでもなく、小山ひろつぐ、という個人を純粋に応援する!その想いだけで集ってくれたボランティアスタッフの友人たちが出陣式に顔を揃えてくれた

ダルマの右目をみんなで黒く塗って、勝利を信じ、第一声の場所へと向かった。

話すことは慣れてはいるけれども、自分自身を前面に押し出してのトークはあまり慣れていない。どちらかというと作品を演出したり、他人をプロデュースすることが主軸だったので、自分という人間をどのように発信、表現すればよいか、これまでの経験を活かせるところとそうでない部分があったのが正直なところだ。とにかく私自身が未経験ながらも、楽しみながら選挙をしたい、この想いは最終日のマイク納めの時にも語っていたので、これが本音だったんだろうと思う。第一声は、選挙演説という漠然としたイメージで、形式的に話すことが精いっぱいだったような気がする。

「ともにつくるまち軽井沢」とは?

選挙とは勝たなければ意味がない。如何に私自身の想いを有権者に届け、一票を託したいという想いにさせるかが大切なわけだ。議場で長々と話す演説とは異なり、街宣でのスピーチはそんなに長くは話せない。耳心地の良いワードを並び立て、想いを的確にコンパクトに伝えることが出来るかが勝負なのだ。しかし理想ワードだけを聞こえよく並べるだけで果たしていいのだろうか、という疑問がずっと心の奥底にあった。寧ろ、自分自身が何を伝えたいのか、なぜそう考えるのか、そしてどのように実行していくのか、この三つを意識した言葉を紡いでいこう、そんな自分らしい選挙戦を繰り広げたい、と日を追うごとに思うようになっていった。私一人で政策を実行することなど到底出来るわけもなく、多くの町民をはじめ行政の職員たちと対話をしながら、また建設的な議論を深めながら政策を実行していく「ともにつくるまち」こそが私の望むべき姿だからだ。

最初はしどろもどろだった感情的な演説も、日を追うごとに思考的に話せるようになったのは、EQの学びが大きかったかもしれない。勿論、人の心を突き動かすテクニカルな演説方法もあると思う。しかし私はそういった技術論ではなく、自身の想いにフォーカスした演説をしたい、と考えるようになっていった。そして大声を張り叫ぶのではなく、人の心に優しく染み入るような語り口調で、選挙カーの中から話すように意識した。

選挙戦最終日のマイク納め、そして結果は・・・!?

選挙戦最終日。初日を除いては快晴に恵まれ、最終日も朝から夜までフルに動き続けたわけだが、夕方になると気温が一気に下がり、初日の朝のように冷え込みが厳しくなった。選挙戦最後の演説を『マイク納め』と呼ぶのだが、場所は子どもたちが大好きな公園の駐車場にした。この寒さだとあまり多くの方は来られないだろうな、と思っていたのだが、マイク納めの時間が近づくと、多くの車がライトをつけて駐車場に入ってきてくれた!選挙ボランティアの皆さん、友人、知人、そして初めて見る顔もチラホラ。この寒さの中、わざわざ最後の演説を聞こう!と集ってくれた皆さんの想いが何より、何より嬉しかった。マイク納めの演説は、第一声とは比べ物にならないほど、自分自身が落ち着いて、冷静に自分の想いを思考的に語れたような気がしている。そして「何より選挙が楽しかった!」気付いたらこの言葉が出ていたので、それだけ悔いが無いほど走り抜いた証だったのだろう。

         

そして選挙戦を終えた翌4月23日(日)は投開票日。朝からどのように時間が経過したのか、正直あまり記憶にない。投票所で、自身の名前を投票用紙に書くという初めての体験も不思議と高揚感が無かった。やるだけのことやった!という想いが強かったのだろう。冷静に町民の審判の時を待った。開票が始まってからの2時間30分はこれまでの人生で経験したことがないくらい、長い時間だった。最後の最後まで結果は分からない、それくらいの接戦であったが、21時30分頃だったろうか。「小山ひろつぐ 376票」の文字で、当選が確定した!

楽しい!と感じた初めての選挙で当落がどうであれ悔いなし!と思っていたが、やはり当選は素直に嬉しく、家族や支援してくれたメンバーと喜びを分かち合った。晴れて町議になれたわけだが、これからのことを考えると身が引き締まる思いでいっぱいだ。今回の選挙戦で、これまで育んできたEQ力を活用出来たことを思うと、もっと多くの子どもたちや大人に届けたいという気持ちになっている。さて、どんな学びの場を作っていこうか、このコラムを書きながらその策を練る毎日である。

関連記事

NEW articles

最新情報はこちらから