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「やりたいこと100リスト」を書いてみる

みなさん、「やりたいこと」を100個考えたことはありますか?

北欧に行ってみたい、ギターを上手く弾けるようになりたい、韓国語が話せるようになりたい…とかそんなことがパッと思いついたのですが、10個くらい思いついたところで脳が思考停止してしまいました。

みなさんも今、手元にノートやメモ帳があれば、書き出してみてください。100個すべて書き出せるでしょうか?

DAIJOUBUのともこさんが、「世の中の問題には2種類ある、と知る」のコラムで、おすすめの本を紹介していたので、私も今回は今まで読んだ本の中で、すごくEQ的で、面白くて夢中で読んでしまったある本を紹介したいと思います。桜林直子さんの『世界は夢組と叶え組でできている』です。

「やりたいことがない人は、どうしたらいいの?」「そもそもやりたいことってなに?」という問いについて、桜林さんが試行錯誤の上辿り着いた答えが綴られています。「やりたいこと」について書かれた本といっても、進路を選ぶ高校生や、就活をしている大学生向けのキャリア本ではなくて、自分を知ることや自分の過去を捉え直すこと、素直に生きることなどについて書かれていて、むしろ大人向けの本です。やりたいことに悩んでいる同年代の大学生にももちろん推したいですが、どの世代の方にもおすすめです。「やりたいことを100個書く」というのは、この本の中で桜林さんが自分を知る一つの方法として言及していたやり方なんです。

やりたいことを100個書くと見えてくること

桜林さんは、いつも夢に向かってまっしぐらな友人が、「やりたいこと100リスト」を書いていて、それを見て衝撃を受け、「自分のリストはどんなものになるだろう?」と思い真似をしてみたといいます。しかし、ピタリとペンが止まって動かなくなってしまったそう。なぜこんなにも出てこないのかわからず、やりたいことを書き出すことよりも書けない理由のほうが気になった桜林さんは、あることに気がつきます。

こんなこと言ったらバカみたいだとか、こう思うなんて恥ずかしいとか、できるわけないと決めつけているとか、いつか誰かに禁止されたとか、出てこようとするものを抑えるフタがいくつも見つかった。

桜林直子『世界は夢組と叶え組でできている』(2020年)(p,43)

いちばん大きなフタは「しあわせになりたい」という願いを抑える「自分はしあわせになれない、なってはいけない」という思い込みのフタだ。(p.45)

桜林直子『世界は夢組と叶え組でできている』(2020年)(p,45)

私の中にあるフタ

まさに、私の中でも同じ現象が起きていました。

例えば、昔から歌うことが好きだったので、「歌を習ってみたいな」とふと思ったものの、素直にノートに書き留めることができませんでした。なぜだろうと考えてみました。私は、小さい頃からピアノを習っていたのですが、小学生のときに「ピアノのコンクールに出てみない?」とピアノの先生に誘われ、案内のチラシを渡されたとき、ピアノのコンクールの隣に書いてあった歌のコンクールのお知らせを見た私は、「歌のコンクールに出たい!」と言ったんです。そしたら、その場にいた先生と親に「ピアノを習っているのに歌のコンクールに出るなんて、可笑しいよ」と笑われたんです。今思うと本当に些細な出来事で、大人2人は決してバカにしたわけではなく微笑ましくて笑っていたのだと思いますが、今でもそのときのことが記憶に刷り込まれていて、無意識のうちに自分にフタをしていたのかもしれないなと思いました。

また、小さい頃本を読むのが好きで、お小遣いを全部本に費やしていたときに、周りの大人に「勿体無いから図書館で借りて来ればいいのに」と言われたことがありました。それは今でも覚えていて、大学生で一人暮らしを始めた頃は、自分の趣味にお金を使いすぎることに罪悪感を感じていた時期もありました。誰も見ていないし、自分でアルバイトで稼いだお金なのに、「これ買ってもいいのかな」と思っていたんです。おかしいと思われる方もいるかもしれませんが、誰かに禁止されていたことは自分の欲を抑えるフタになりうるのだなと実感した経験です。

「やりたいことリスト100」はまだ完成していません。途中でペンがピタリと止まったり、「やりたいこと」を書いているはずなのに、「役に立ちそうなこと」「やった方がいいこと」を入れてしまっていたり、前途多難です笑。でも、いろんな心のフタを自分で剥がして「やりたいこと」で溢れたノートを見るのが楽しみなので頑張ります。皆さんも是非やってみてください。

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