迷ったら”ワクワクする”ほうへ
下の子が赤ちゃんの頃、近所の育児支援・子育てコミュニティの施設を利用していました。
当時、上の子は中学生。多感な年頃で受験など進路に悩む時期でもあり、赤ちゃん育児と同時に思春期子育ての悩みもあり、さらに、長年勤めた会社を自分で決めて退職したはずだったのに、後悔・無力感・疎外感に苛まれ、心がはげしく動いて定まらず、心も体もゆらいでいた時期でした。
そんな時、施設のスタッフの女性がいつも私にかけてくれた言葉が
「だいじょうぶよ！心配ないよ！」
という言葉でした。
スタッフの方々は子育てが一段落した先輩女性が多く、彼女達の「だいじょうぶ」には経験から基づく説得力があり、優しさ・想いやりに溢れ、いつも私を癒し、安心させ、救い、パワーを与えてくれていました。
そのおかげで、子どもの成長とともに、家事育児に追われる中でも、それに埋もれることなく、自分のこれからのことを考える余裕がうまれ、これから先、自分はどう生きていこうかと思い始めたころ、
「迷ったらワクワクするほうへ」
という言葉に出会いました。
施設の代表の女性がふとした会話の中で声かけしてくれた言葉で、聞いた瞬間、ビビっときました。
それ以来、私はいつも「迷ったら”ワクワク”するほうへ行こう！」と自分に唱え、実際に選択する場面で、いつも自分の気持ちに耳を傾け、「私はどっちがワクワクする？」と自問をしてから選択・決断をしてきました。
この”ワクワクする”という感情。
これから楽しいことが起こるかも、いい方向に行けるかも、やりたいことができるかも・・など、この先に予期・期待するといった感情から出てくる反応ですが、皆さんは自分がどんな時に”ワクワクする”気持ちになりますか？
先日、大津オルタナティブスクールの「EQの日」に、子ども達が大好きな「ゲーム」をテーマに「自分の好きなゲーム・やりたい遊び」について話そう！をゆるゆる実施しました。
その日は曇り空のどんよりした天気で、朝一番は「だるい」「寝不足」「なんか変な感じ」など、お疲れの大人や子どもが多かったのですが、皆、テーマについて話し始めると語るわ語るわ・・そして、それぞれの「好き」「やりたい」について、話すほうも聞くほうも”ワクワク”して楽しくなり、その場があたたかい空気につつまれました。さらに、「次はこのボードゲームやろう！」「こんなボードゲーム持ってくるよ！」など、どんどん新しいアイデアがでてきました。
楽しいという「快」の感情を感じると、脳内でドーパミンやセロトニンなどいわゆる”幸せホルモン”が流れ、体温があがり気分が高揚します。そのおかげか、体も心なしか軽くなり、時間を忘れるほど夢中になって、皆が楽しい時間を過ごすことができました。
子ども達は「好きなこと」「やりたいこと」を素直にたくさん話してくれましたが、大人の私たちは、日々「やらなければならない」に追われたり、このご時世、自粛や我慢でそんな気分になれない日々が続いたりして、なかなかすぐに”ワクワクする”ことが答えられなかったりすることがあるかもしれません。
「自分がどんな時にワクワクするのか、どういうことを楽しいと思えるのか」、日ごろから自分の気持ちや心の動きに意識を向け「自分を知っておく」ことについて、今だからこそ、とても大切なのではないかと、このコロナ禍で実感しています。毎日の日常の中で、「あ、この曲好き！」とか「来週のドラマ楽しみ！」とか、そういう場面で「私今◯◯だからこの曲を聞くと心地よくなるなー」「今癒されたい気分だからこのドラマが楽しみなのかも」などそんなところから始めてみるといいかもしれません。また、この「ワクワク感」は組織やチームの空気・雰囲気をつくるのにもとても有効です。そしてそれを意識的に続けてみる。
そんな日常的な出来事からはじめて、EQを学び、「自分の気持ち」に意識を向けるようになってからは、大きな選択や決断が目の前に迫るような場面でも、選択することに自分の中の精度が上がったというか、納得感がうまれたような気がしていて、たとえその選択がうまくいかない結果になったとしても後悔をしなくなったように思います。
そして何より自分が”楽”になる。
こんなご時世だからこそ、”ワクワクする”こと、考えてみませんか？
毎月第4金曜日の夜は、子ども達と一緒に楽しみながら「自分の気持ち」を知る体験ワーク
「オンラインPOP-UP」（無料）を開催しています。
多くの子ども達が毎回のワークをとても楽しみにしてくれていて、毎回”ワクワク感”や
“楽しい”という感情であふれていて、大人も子どもも元気になれます。
大人の皆さんの参加も大歓迎です！子ども達と一緒に楽しく体験しましょう！
★「オンラインPOP-UP FESTUVAL」https://daijoubu-eq.org/event_tag/for-children/
長年、企業人事や就活支援に従事。
社会人と小学生14歳差兄弟の母。
すべての若い人達や子ども達が生きやすい社会になるように
EQを中心にこれまでの知識経験を活かし活動中。
