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私たち大人もかつては子どもだった

緊急事態宣言やまん延防止対策措置適用により、夏休み後半の行動が再び制限される事態となっています。我が家の夏休みも予定の変更中止が重なる中、できる範囲で楽しもうと、近くに川遊びにいったり、虫取りしたり、今年の夏もなんとか過ごしています。

そんな夏休みのある日。
息子が「ベランダで朝食を食べたい!」を言い出しました。
最近、ワンコのために狭いベランダの一部に人工芝を敷いたのですが、その芝の上で朝ごはんを食べてみたいというのです。OKすると、いそいそと自分で準備をはじめ、おもちゃ箱をテーブル替わりに、トーストを食べ始めました。
「旅行にきた気分ー!」
「外で食べたらおいしいなあ!」
「(風が吹くと)あーーー気持ちいい!」
と、感動のコメントの数々。
ガラス戸1枚隔てた、たった数メートル先が彼にとって”特別”なものになったようです。

子どもは「遊びや楽しみを見つける天才」とよく言われますが、大人からしたら、「なにやってんの!」「早く〇〇しなさい!」とついなってしまったり、こんなことで?!なことでも、子どもにとってはスペシャルなものになる。

横断歩道の白い線だけ歩く、川に2段飛ばしで石を投げる、ちょっとした隙間に秘密基地を作る・・・・など

思い起こせば、私も子どもの頃は、かなり活発で、泥だらけになって遊ぶことが多く、それに伴う”やらかし”も数知れず・・・。傘などの持ち物を壊したり、服をびしょびしょに濡らしたり、泥だらけにしたり、あとでどうなるか、母に怒られることなどおかまいなしでした。母はかなり手を焼いていたのではないかと思います・・・。

「当時の自分ってどんな気持ち・感情だったのか」
を考えてみると、そこに理由なんてなくて、ただ楽しい!ワクワクする!と好奇心のかたまりで、空想の物語を作ってその中に自分を置いたりして楽しんでいました。
そんな視点で、目の前で屈託なく楽しむわが子をみていると、ウン十年前の私も同じように屈託なく楽しんでた「子ども」だったんだよなと、当たり前ですが、そんな当たり前のことをあらためて実感します。

大人には日々大人の事情があり、毎日多くの仕事や家事などのタスクをこなす中で、子どもの行動や言動について、大人の目線で、大人の感覚でそれらが理解できない時が多々あります。私自身も多忙な時など、いわゆる「いうことを聞かない」「大人の意にそわない」息子の言動や行動にイライラすることはもちろんあります。
そんな、なんでこんなことするんだろう?言うんだろう?という場面に出会った時、「自分が同じ年齢の頃ってどうだったか?」それに加えて「その時どんな気持ち・感情だったのか?」を思い返してみると、実は自分も同じことをしていたり、嬉しかった、嫌だった、ドキドキした・・などという感情を思い出し、それを、目の前の息子に対する言葉かけや対応のヒントにして向き合ってみると、いつの間にかイライラが消えていたり、状況が好転することがあります。
また、うちの場合は、上の息子はすでに社会人で、たまに下の息子の子育てについて「自分はあの時こうだった、こんな気持ちだったから、(下には)こうしてやってほしい」など、話してくれることがあり、上の息子自身の当時の行動や気持ち(=私の1人目の子育てでもある。)が、下の息子への関わりのヒントとなることもあります。
辛口なことも言われ、反省することもしばしばですが・・・・。

「過去の自分やその時の感情」が、今の日々の子育てにヒントや手がかり、答えをくれることがある。

子どもだった頃の自分を振り返りながら、時には息子達に当時のことや当時の自分の感情について、ありのままを話すと、「へえー、ママでもそうやったんや」「それは大変だったな」などの反応をみせてくれたりして、自分だけじゃなかったんだ、親だって同じ道をたどってきたんだ、などを知るきっかけとなり、お互いを理解するのに役立ってるのではないかと思います。

日常ではなかなかゆっくり振り返る余裕がないことが多いですが、
実は、そういうヒントや手がかりって、今はもちろん過去の自分の中にあったりすることもあるのですね。


ベランダで楽しく朝食を食べる息子の隣に座り、同じ目線で周りをみわたすと、頭上の空はとても青くて、風も心地よくて、ベランダに腰掛けているだけなのに、とても清々しく、ウキウキした気分になり、退屈な夏休みのおうち時間が少し特別なものになりました。

ある好きな曲の歌詞にこんな一節があります。
“どんな不幸からも喜びを拾い上げ、笑って暮らす才能を誰もが持ってる”
コロナ禍、大雨などの異常気象が原因で命の危険を案じなければならない、どうしようもない不安に襲われそうになる、窮屈になってしまった今の世の中。皆がまずは無事でいられることを祈りつつ、まさにEQを発揮しまくってるようなこの歌詞の言葉を信じて、特にそれを見つける天才である子ども達に倣って、日々を少しでも心地よく、笑って過ごしていきたいものです。

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