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セルフサイエンスを伴った大人の選択が子どもの未来を豊かにする

先日、職場のスタッフがSNSにあがっていた動画の内容を共有してくれました。

その内容から、大人の選択が子どもの未来に大きな影響を与えることを感じ、大人として
子ども(我が子だけでなく、自分の周囲の子どもたち、これから出会うすべての子どもたちのこと)との
関わりには、責任があることを考えさせられました。

あるお父さんと子どものストーリー

動画の内容は、日常生活でよくある出来事で、20代後半のお父さん、2歳ぐらいの娘さんのやりとりです。

 お父さんと娘さんが階段を降りようとした際に、下りは危ないからと、お父さんは娘さんを抱っこ
 しながら階段を降り始めました。すると、娘さんは自分で階段を降りたいと抱っこされながら、
 足をバタバタさせ、お父さんの行為に抵抗し始めました。
 お父さんは、「危ないから」となだめましたが、娘さんの思いは強く、最終的にお父さんは娘さんを
 降ろし「やってごらん」と言いました。
 この後、娘さんは降ろされた位置から階段を下ったのではなく、自分がスタートしたかった位置まで
 上がり降り始めたのです!  

この内容を聞いた時に、たった2歳ぐらいでも、しっかりとした自分の意図がある!
この意図を達成する為に、自分の感情を活かし、行動を起こして自分の望む目的にちゃんと橋を架けていることに鳥肌が立ちました。

大人の選択が子どもの未来を豊かにする

お父さんと娘さんとのやりとりで、さらに凄い、素晴らしい!と感じたことは、お父さんの姿勢です。

まだ、2歳ぐらいの子どもの場合、大人の守りが必要で、お父さんが抱っこをして階段降りるという行為は、決して間違いではなく、むしろ親としての責任を果たしていたと思います。
しかし、抵抗する娘さんの気持ちを尊重し、やってごらんと促す言葉に、このお父さんは、今だけを見ているのではなく、娘さんの将来までを見据え、先を見越した関わりをしているのだと感じました。
これは、セルフサイエンスそのものです!

この内容を改めて考えていた際に、私が普段学童で関わっている子ども達の様子が浮かびました。
学童を利用できる対象は、小学1年生から4年生までですが、子ども達にある特徴があります。

それは、何か新しいことにチャレンジする際に、《何が何でも方法を見つけながら挑戦する子ども》と
《最初からできないからやって〜と大人を頼る子ども》です。この差は大きいと常々感じていましたが、
もしかしたら、もっと幼い時に、大人が選択した関わりが影響を及ぼしているのでは⁈と思いました。

子どもとの関わりで、必要な環境を作ればいい

新しいことに対して、やって〜と大人を頼る小学1年生のA子ちゃんとの取り組みをご紹介します。

学童で、折り紙で多面体を作ることが流行り、A子ちゃんもやりたい!とお友達と一緒に作り始めましたが、
すぐに「できないからやって〜」と私のところに持ってきました。
こんな時が最大のチャンス!

自分が本当にしたいことを聞いてみました
▶︎自分で作りたい…

じゃあ、自分で作れたことをイメージしてみて?
▶︎できた!とすっごく喜んでいる

どうしたら、そのイメージに近づけるかな?
▶︎できるか分からないけれど、やってみる

その後、チャレンジするが思うようにならず、苛立ちで折り紙をグチャと握る…そして目には涙が溜まり…

どんな気持ち?
▶︎うまくいかなくて悲しい、イライラ、悔しい、みんなは上手くできていいなぁ…
 でも、やりたい!

じゃあ、この気持ちと一緒に、自分の強みのアイテムを一つ加えるとしたら何だろう?
▶︎諦めない力
賢いA子ちゃん、『先生作り方の動画見せて〜』と更なるアイディアが加わり、
よし、もう一回やってみよう!

動画をよく見て、自分のペースで8割ほどできた時に、もう直ぐ出来る!と目が輝き、
口角が知らず知らずのうちに上がり始めました。
そしてついに、できた〜!!その表情は、満面の笑顔。

感想を聞くと▶︎最高に嬉しい!
できなかったら、諦めないでやり直せばいいね〜(AHA!)

自分が抱いた感情を全部引き連れて、実は【諦めない力】があることに気づき、自分の強みのアイテムとして
使い、自分の目的の為に、方法を選びとった姿が印象的でした。

子どもの『できないからやって〜』には、何かと弱い大人ですが、あの2歳の女の子のように、
ちゃんと出来る力を携えているのです。
そして、A子ちゃんが体感した怒る自分、悔しい自分、悲しむ自分、喜ぶ自分、幸せな自分は
全て自分なのです。感情は、良い悪いではなく、今、自分に必要だから、それぞれの感情が湧き起こるのです。

子どもは、沢山の可能性を秘めています。
一人の子どもが、どんな大人に成長できるか、子どもの未来がより豊かになれるように大人が
セルフサイエンスの大切さを知り、その環境を敢えて作ることも必要だと感じました。
子どもとの関わりは、気づいた時に何度でもやり直しができるということも醍醐味です。

是非知って欲しい、自分図鑑!

DAIJOUBUでは、すべての子どもたちにだいじょぶな世界を届けるために、毎月、自分図鑑を開催して
います。

ここでは、世界最先端のSELの手法で様々な EQワークを通じ自分を様々な角度から見つめ、眺め、
味わい、思いめぐらせる…そのプロセスや作品を、図鑑としておさめていきます。

子どもの未来に伴走していく大人の方々にこのスキルの大切さ、素晴らしさを知っていただけたらと
思います。子どもが主体のプログラムですが、親子でのご参加、大人の方もご参加いただけます!
次回は、12月22日(金)19:30〜『ありがとうアート』をやります。
皆さまにお会いできることを楽しみにしています♪

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