2/15「頑張るってなんだろう?」~皆さんの叡智が与えてくれた4つの気づき~
喫茶店に集まって1つのテーマに対してゆる~く語り合うような雰囲気のMorning TeaTime。今回のテーマは「頑張るってなんだろう?」でした。
私自身、今までの経験から、「頑張れ」や「頑張ろう」という言葉をよく使うことがります。ですが、以前DAIJOUBUメンバーと話していた際にその言葉がえてしてプレッシャーになったり…といった話になり自分自身も色々と考えるきっかけになったのでこのテーマを設定しました。
当日の流れ
1.チェックイン
→今週の自分をチョコレートで例える
2.全体で話し合い
→頑張るって言葉のイメージ、どんな時に使う?使ってよかったこと、よくなかったこと…
3.ブレイクアウトルームに分かれてテーマについて語り合い①
4.ブレイクアウトルームに分かれてテーマについて語り合い②
5.今日の気づきをシェア
「頑張れ」「頑張ろう」「頑張ったね」
話のなかで、「頑張れ」は相手に対して強制させている感じがあったり、実際にそれを言われたときに、頑張った試しがない(笑)といった話題が上がりました。「頑張ろう」は「一緒に」という感じがあるから良いと感じる人もいれば、それもちょっと…という人がいたりと感じ方は人それぞれだったように感じました。「頑張ったね」は結果よりプロセスを褒めている感じがします。それは、「出来た」「出来ない」の評価ではなく、挑戦したことへの良いフィードバックなので、次も失敗を恐れず挑戦したり、粘り強く取り組もうとする「成長マインドセット」を促すことに繋がるなと感じました。言い方1つとってもだいぶ違うなというのは、改めて気づけたことでした。
気づいたら、頑張っていた。~子どもへのアプローチのヒント~
また、本当に頑張れているときは、「楽しい、ワクワク…」等の夢中になるような感情が湧き上がっていて、「頑張っている」という自覚はないといった気づきもありました。周囲から見れば、頑張っているなと見えても当の本人は、楽しくて夢中でやっているだけという経験もあるのではないのでしょうか。
これは、子どもへのアプローチへの大きなヒントになると感じました。子どもに対して、「勉強もっと頑張りなさいよ!」とか「おもちゃの片付け頑張ってやりなさいよ!」とか言いたくなる場面があったとします。このような言い方は強制されている感じがして、実際に言われてやった試しがないという経験談があったり、仮に取り組んだところで長く続かないとも思います。
そこで、勉強や片付け1つとっても例えばゲーム性を持たせたり、本人の興味関心に寄せてやり方を提案する。または、難易度を本人が「お!できるぞ!」と体感できるように調整するといったところに視点を向けるとよいかもと感じました。すると、「なんか楽しい…あれ?気づいたらやってた。」というように、内発的なモチベーションも発揮しながら、気づいたら頑張っていた。そしてそれが、より成長を促すことに繋がるのかなと感じました。
お互いの関係性・結びつきが大切
俳優の竹中直人さんの「笑いながら怒る人」というので、結構な酷いことを言っているけど、不思議と嫌な感じがしない…といった話からあのような関係性の上司だったら「頑張れ」とか言われても別にいいかも…と私自身も思ったりしました(笑)
言い方や伝え方…色々とありますが、やはり土台となるのはお互いに信頼関係が築けているかというのは大前提として大切なことという気づきもありました。信頼関係を築くというのは、普段からリスペクトして関わることができていれば自然と築けるものとも思います。
そのような結びつきがあったうえで、家族なのか?友達なのか?上司なのか?恩師なのか?…といった関係性によって、意外と「頑張れ」と言われても嫌な感じどころか、逆にモチベーションが上がって夢中になれるというパターンもあるのかなと感じました。「家族に言われるとプレッシャーになるし、嫌だけど、恩師ならモチベーションが上がる」とかそれは人それぞれなんだなと思いました。
私自身、大学サッカー時代に悔しい想いが溢れて苦しんでいた状況の時を思い出しました。その状況を恐らくチームメイトずてに聞いた、前年に監督を務めていた方からメールが届きました。そこには、最初は冗談。でも続けて励ましの言葉と最後に「ヒロ頑張れ。」と書いてありました。その言葉があったから、最後まで諦めずに頑張れたと思っています。
自分の状態を知ること
夢中になって気づいたら頑張っていたり、ときには、自ら「頑張らなきゃ!」と高いモチベーションで物事に取り組むこともあるかと思います。「頑張れ」と言われて頑張れることもあるかもしれません。そこで、大切になってくることは、「自分の状態を知る」ということもあるという気づきもありました。
「今、ここで頑張って本当に大丈夫か?」「このまま頑張っていて心身の状態は大丈夫か?」「ここは、ちょっと頑張らないで休んだ方がよくないか?」「今、調子いいから頑張りどころだ。」‥‥自分の状態を知ることで、そのときの自分にとってよりよい選択をすることができると思います。
回りまわって、やはり大切なことはEQと改めて毎回認識することができます。「頑張る」1つをとってみても、自分の状態をどうなのかを知ること→そのうえでよりよい選択をする→なぜ、その選択をしたか自分の価値観や人生の目標等に結びつける。じゃあ、その自分の大切な価値観や人生の目標ってなんだろう?と常に自分を探究し続ける。これからも、自分を探究し続けて自分らしい人生をデザインしていきたいと感じることができました。
金融機関での勤務や9年間の公立中学校教師生活を経て
現在は放課後等デイサービスで学習指導やSSTを行う
自分自身も、子どもたちも「自分らしく生きて幸せに」というモットーのもと
教育に携わっています