開催報告 |6月11日(金)大人のためのセルフサイエンス「恐れ」
今月の大人のためのセルフサイエンスはTomokoが担当、テーマは「恐れ」でお届けしました。
「恐れ」は私がまず取り組んでみたかったテーマです。私はEQと並んでチベット仏教をベースとした瞑想を実践していますが、仏教の教えではまず苦しみを見ることから始め、それをしっかり見た時に初めて苦しみを乗り越えられると考えます。恐れも苦しみの一つ。私も恐れでなかなか前に進めないことがあり、この機会にじっくり恐れについて取り組んでみたいと思ったのです。
クラスの内容と流れ
- チェックイン(今週の自分を様々な傘で例えると)と自己紹介
- Activate
- Lifehackの挙げる10の主要な恐れ(拒否・拒絶されること/失敗すること/不確実なこと/孤独/変化/自由を失うこと/烙印を押されること/何か悪いことが起こること/傷つくこと/能力不足・不適格に感じること)のうち、自分にありそうな恐れをブレークアウトで話し合う
- Engage
- 「繭(まゆ)」のワーク。どんな恐れがあるか、何を守りたいのか、恐れを乗り越えた先にあるものは何か、を繭の形の内側、外側に書いていく。その後ブレークアウトで感じたことをシェア
- TEDトーク『What I learned from 100 days of rejection』(抜粋)を見て感想をシェア
- Reflect
- 今日の学び、明日から踏み出す一歩を考える
「恐れ」という少しセンシティブな面もある内容でしたが、”だいじょうぶ”な雰囲気の中、肩の力を抜いて率直に恐れに向き合っていただいたように感じました。誰かの言葉によって自分もそういえばそうだな、と気づけたり、この恐れは決して自分だけではないんだって思えたり、それによってまた自分の恐れもさらけ出すことができたり。恐れを同じように抱く私としては、ほかの人もみんな恐れがある、と知るだけでほっとできるところがあります。
参加された皆さんの言葉から
繭のワークで、繭の外側に希望や「だいじょうぶ」という言葉が見えたという方がいらっしゃったり、恐れと向き合うことの大切さ、そのためには自分の弱さも受け入れていく大切さを感じられた方も多かったようでした。
振り返りでは以下のようなコメントがありました:
- 自分の傷づきやすさを認め、弱さをエネルギーに変えていきたい
- 傷つく自分もOKにしていく
- 「傷つきたくない」は人の評価でしか自分を愛せていないということではないか
- 恐れの中にもいろいろな感情がある。きっと大丈夫と思って逃げないことを大事にしたい
- 変えたければ行動するしかない。スモールサクセスを積み重ねていく
- 恐れに立ち向かうのは大切。でも逃げた方が良い恐れもあるのではないか
- 逃げないで向き合って生きたい
セルフサイエンスでは一度のクラスですべてを理解する、答えを出す、ということは目的としていません。こうして自分の心を見つめ、その時に感じたことを言葉にすること、小さな一歩を踏み出していくこと。この繰り返しによって、(参加者の方の言葉をお借りするなら)そうした「プロセスが賜物となり」、じわじわと自分のプロフェッショナルになっていくのです。
次回イベント
金曜日の時間帯だと参加が難しい、、、という方もいらっしゃることから、毎月第三火曜日午前(10時~)にもTea Timeを開始することになりました。初回となる6月15日(火)のMorning Tea Timeはまわりーがファシリテーター、テーマは「だいじょうぶがふくらむ言葉かけ」です。
またこれまで通り第四(あるいは最終)金曜日(21時~)にはNight Tea Timeを開催しています。今月は6月25日(金)に、「みんな一緒ってなんだろう」をテーマにお届けします。ぜひ皆様のご参加、お待ちしています!
長い企業勤務を経て、パートナーの駐在に伴い渡英。
帰国後、EQとマインドフルネスに出会い、自分の心を信頼して生きていくことを知る。
私の人生に大きなインパクトを与えたこの二つを
たくさんの人に伝えたいとの思いから現在活動中。
二児の母。