11月 tea time「学力テスト」 開催報告
DAIJOUBU定期イベントの1つとして二回目の開催だった『tea time』。
第4金曜日21時から開催で、担当のアレンジャーは、まんぼ。
テーマは『学力テスト』学力テストとは?いう一つの問いをきっかけに、そのテストで測れる能力、測れない能力について、皆さんのご経験の中から、また日常から考えておられることを、緩やかに紐解きながら、対話できる場となりました
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誰もが一度は経験しているものって何だろう?
先月よりDAIJOUBUアレンジャーズネットワーク(DAIJOUBUの活動主旨に賛同する18歳以上が集まり、共に学び合い共有し合うコミュニティ)を本格的に開始しました。前回のテーマは、「通知表」担当:まわりー でした。
その流れを受けて、誰もが一度は経験しているものは何だろう?という問いから、今回は学生時代、一度は誰でも受けているであろう「学力テスト」を二回目のテーマに設定しました。
今回のtea timeの流れはこのような感じ:
- チェックイン「15秒でメッセージを記憶してください📖」
- ジャーナル「あなたにとって学力テストとは?」
- 演劇体感ワーク「さっきのメッセージ覚えてますか!?」
- 海外の事例から「国内にあるインターナショナルスクールにおいての学力テストの評価基準とその割合は?」
- ディスカッション「学力テストで測れる能力、測れない能力」
- シチュエーション「あなたのお子さんが学力テストで○○点とりました。その帰り道○○が起き、警察から連絡が来ました」あなは、どんな気持ちで、どんな言葉をかけますか?
- リフレクト「今日感じた事、今、考えている事」
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参加者の心の中に渦巻く様々な思いと現状の課題
参加者の皆さんとの対話を通して、見えてきたこと、そして何より充実していたところは、単に日本教育の批判や「学力テスト」そのものが悪いというディスカッションにはならなかったところです。
私自身、学力テストにはあまり良い思い出がない方ですが、全てが悪い事だらけではない、学力テストで得られる知識も多いことは確かです。但しテストを受けた後にさ~っと忘れてしまう知識だけが、学力ではないのではないか。現状それだけに比重を置きすぎてしまう傾向があるので、大切なのは、学力テストで測れる能力、そして測れない能力を、見守る大人たちがバランスを取って寄り添ってあげることなのかなあと感じました。また測れる能力で、評価されない子どもたちをどうやって支えてあげるか、その受け皿も大切なのだと改めて実感。
そして何のために、学力テストがあるのか?どうしてそれを受けるのか?という問いを子どもたちの中で落とし込みが出来た時、初めてモチベーションが高まっていくのではないか、という気がしました。
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一つの物差しではない多様さと、~したいという思いの大切さ
あっという間の90分間、時間を少々オーバーしての振り返りとなりました、全体の中でシェアした、心象的な言葉をまとめてピックアップしてみたいと思います。
🔳どんな物差しで人を測り、見るのか?一つの物差しではない、多様性のある物差しが改めて、今の時代、必要なのではないか。感じる力、感受性などは、学力テストでは測れない部分であり、そういった子どもたちの受け皿があるということ、そしてその受け皿にEQはなり得るのではないか。
🔳子どもたちが、自身の人生を生きていく中でやりたいこと、なりたいもの等「~したい」という動機を持てない子どもたちが非常に多い。「~したい」という思いが明確にあれば、学力テストはそれらを達成するための、一つの目標であり、通過点に過ぎないのではないか。だからこそ自分を知る、というEQの根幹が、今こそ大切であり、EQを改めて伝えていきたい。
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tea timeは、正しい、正しくないことを論ずる場ではなく、感じていること、思っていることを自由闊達に対話する場です。そんな対話を通し、自分の感情を知る、自分の感情を選択する、そして自分の感情を生かす、EQの本質を掘り下げていく場の構築に努めていきます。DAIJOUBUは、今後もtea timeはのように、対話をメインに記事や映画、本など、様々なことをテーマに開催してまいります。
次回は、2020年1月22日(金)21時~(担当者未定)
tea timeは語らうことをメインとするため、定員は10名とさせていただきます。金曜日の夜、少々遅めの21時~ですが、ほっとする飲み物を片手に、ぜひリラックスしてご参加ください。
生きる力をつくる・はぐくむをコンセプトとした
Art-Lovingというアートカンパニーで、演劇創作と演劇共育を中心とした教育事業に勤しむ。
舞台演出家・演劇共育実践家・ラジオパーソナリティ(FM軽井沢)として活動中。