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感情リテラシーを育むには、プルチック・モデル

プルチック感情の輪 プルチックモデル 感情語

EQを身に着けることによるベネフィットは多岐にわたります。ハーバードビジネスレビューではビジネスマン、特にリーダー層に必要不可欠な能力として語られ、学校教育でも11倍の費用対効果を持つというデータがあり、自己肯定感を育む子育てにはEQ力が不可欠などとも言われ、EQを身に着けるとまるで世界がバラ色に変化するかのようです。

そんなことはないんですけれどね。EQを身に着けることにはゴールがなく、魔法のようにすべて解決するわけではもちろんありません。しかし、EQと出会い、EQを使いながら生きる日々は、明らかにそれまでとは違います。

EQを使いながら日々を暮らしていくのに、最も大切で、最も基本であると感じるのが『感情を知る』『今自分の中にある感情をチェックする』ということです。

今日は、そんな 『感情を知る』『今自分の中にある感情をチェックする』 においてとっても役立つ「プルチック感情の輪」を、2020年のSix Secondsの記事を一部翻訳しながらご紹介します。

プルチック感情の輪とは?

心理学者のロバート・プルチック氏がつくったこのプルチックモデルは、8つの基本感情から構成されています。

8つの基本感情|喜び、信頼、恐れ、驚き、悲しみ、嫌悪、怒り、期待

これを輪にし、花びらのように見せたこのプルチック感情の輪は、8つの基本感情と、その程度の強さを花びらの色の濃淡と共に表し、更には2つの感情が合わさることによって生まれる二次感情についても表現しました。喜びと信頼が合わさると愛、怒りと嫌悪が重なると軽蔑―、とってもわかりやすくまとめられています。

プルチック感情の輪をつかって、感情を探索する3つの方法

よくよくご覧になって見ると、いかがでしょう?「よくわからない」感情の、解像度が少し上がってくる感じがしませんか?それぞれの感情の小さな違いであったり、持っている感情はいつも1つというわけではない(必ず複数の感情があり、大きさや強さが異なっている)と気づくことができたり、感情というものをもう少し身近に捉えることが出来そうです。

感情についてよりよく理解するのに、プルチック感情の輪はピッタリのツールです。ここで、プルチック感情の輪を活用した感情を探索する3つの方法をご紹介します。ぜひやってみてくださいね。

| 1 | ランダムで感情語を選び、その感情になった出来事を思い出す

オンラインではルーレットをつかったり、対面ではプルチックのそれぞれの感情語に番号を振り8面体のサイコロを2つ作ったりして、感情語をランダムにピックアップし、その感情になった出来事をそれぞれ思い出す、というワークを行います。一人で行っても感情リテラシー(感情を識別する能力)が育まれますし、自己パターンの認識も高まります。複数名で行うと、同じ感情でも様々な出来事が共有され、とっても面白いです。

| 2 | 近い感情語同士の違いについて考える

1をやることで感情と体験を結びつける脳内の筋肉が活性化されると、今度は近い感情同士について考えるのもオススメです。感情はグラデーションで、はいここからは激怒でここまでは怒りです、といった違いは人それぞれの中にありますし、その感情を生み出す要因もまた人それぞれです。一人で、何に対してはこの感情、これがこう変化していくとこの感情になる、など探索するのも味わい深いですし、人とと話しながらよりくっきりと感情の違いについて味わうのもまたオススメです。

| 3 | ランダムで感情語を選び、その感情を持つと、どんな行動を取る傾向にあるか、考える

1はその感情を引き起こす要因について考えますが、今度は、その感情を一番に持っているとき、どんな行動を取りやすいのか、感情によって引き起こされる言動について考えます。軽蔑という感情を持っているとき、相手の話を聞かなくなる、とか、喜びと期待という感情を持っているとき、時間を忘れて仕事に没頭する、など。感情の力をご自身の言動に活用するヒントに出会えるかもしれません。

感情を知り、感情を活用して、もっと自分らしく

感情の持つ力は計り知れません。私たちが思っているよりもうんと、感情は日々の私たちの生活の中にあり、私たちの人生に影響を与えています。

ぜひEQを一緒に学びながら、活用しながら、自分のプロとして生きていきましょう!

プルチック感情の輪の画像ダウンロードはこちらから。

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