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子どもも大人もセルフスサイエンスを体感する意味

 先日、無事に軽井沢での自分図鑑を終えました。私自身も久々に子どもたちと直接触れ合いワークを行うことができました。(4月からは間接支援という形で教育に関わっているので、直接子どもたちと触れ合う機会が減りました)ワークを行いながら、親御さんも一緒に取り組む姿がありました。

 このDAIJOUBUでも子ども向けクラスだけでなく、大人向けのクラスが複数あります。

改めて、DAIJOUBUな子どもを増やすために、大人がセルフスサイエンスを体感することの重要性に改めて気づいたので、考えたことをまとめようと思います。

教育の世界には素敵な実践や事例で溢れている

  前提として、教育の世界では、本当に様々な素敵な実践や事例で溢れています。
現在の仕事柄、そういった事を先生方からお聞きする機会も多く、「本当に子どもが成長した!」「笑顔が増えた!」等々聞いているだけで私も自分の事のように嬉しく思ったり、「あぁ、自分は大丈夫なんだ」と思える子どもも増えた感覚になります。

そういった先生方の授業展開や教材の活用の仕方などなど、間違いなく多くの教育や子育てに携わる人にとって参考になることは間違いないと思っています。

  一方で、単純にインプットした知識やノウハウを実践するだけでは上手くいかない事も多々あるのも事実です。

 私も実際教員時代にいいなぁと思った授業をある先生と全く同じ指導案、教材で授業したのになんだか上手くいかない…といった経験もありました。
考えてみればそれはそうで、全く同じ指導案、流れであっても、目の前にいる子ども達は全く同じではないし、授業をする先生自身もそうです。
もし、それで成り立つのなら先生もロボットでよくなってしまいますね。

大人それぞれのらしさ✖︎尊重する姿勢=大丈夫感

 ノウハウ以外の部分とはなんなのでしょうか。私自身が感じたことは、素敵な実践を共有してくださる先生方や、先日の軽井沢自分図鑑でのDAIJOUBUメンバーを見ていて、大人の皆さんがそれぞれのらしさを発揮していることです。

例えば、DAIJOUBUメンバーのとっしーが感情の氷山のワークで子どもも大人も本当に素敵な体験をしている姿が沢山ありました。
あれは、とっしーだからこそ生まれたものだと思います。

これは、属人的というか、その人にしかできないから…といったネガティブなものではありません。

感情の氷山というワーク✖︎皆で考えた振り返りのクエスチョン✖︎その人らしさ

が生んだもので、違う人がファシリテートしてもまた、違ったよさが生まれたと思います。

 もう一つは尊重する姿勢です。答えを急かすのではなく、思考している、迷っている子どもを見守りながら「待つ」姿が軽井沢自分図鑑の中で沢山ありました。

この姿勢は、急いで答えを出さなくて、じっくり考えても大丈夫という安心感や尊重されていると子どもが感じることに繋がると思います。
そして、そのじっくりと思考するという時間には凄く価値があると思います。

 この「待つ」事は以外と難しくて、自分も油断しているとたまに、ヒントを出すつもりが(ヒント自体は悪くないのですが)「あ、ちょっと急かしちゃったかな」と思う事があります。

 尊重する姿勢というのは、この「待つ」以外にも感情に寄り添って共感してあげたり、傾聴してあげたり、色んな形で現れると思います。

 ノウハウ以外の何かとは、それぞれのらしさや尊重する姿勢だと改めて感じました。そして、それがノウハウと掛け算したときに心理的安全性の高い、大丈夫な空間をつくりだすのだと思います。

自分らしさ・尊重する姿勢を磨くセルフスサイエンス

 ノウハウ以外の部分、つまり自分らしさや尊重する姿勢を磨くのがまさに、自分自身を科学するセルフスサイエンスだと感じます。

自分自身の感情や思考、価値観に目を向けて自分を知ることができればそれは、自分らしさを磨くことに繋がるでしょう。

そして、セルフスサイエンスクラスに出ると分かりますがセルフスサイエンスを学んでいる時間自体が自分自身はもちろん、他者も尊重する時間になります。そして自分も尊重されることでその大切さを体感できます。

 自分自身を知るということは時間がかかることなどで、すぐに答えが出ずに考え込む、いい意味でモヤモヤするといったことも体感できます。ここで、答えを急かされてしまうと、困ってしまったり、思考が止まってしまったりして結局自分自身を知ることには繋がりません。ですが、ここで「待ってもらえる」「答えがここででなくても大丈夫と思ってもらえる」といった尊重されるということも実感できます。そして、ある時にそのモヤモヤが晴れて自分自身をの中で新たな発見があったりもするのがセルフサイエンスです。

 実際に大人自身がこのようなことを体感することで、自分自身を知り、自分らしさを磨くことはもちろん、尊重するといったことも自然と身体に染み付いていくと思います。

 だからこそ、大人自身もセルフサイエンスを体感するといったことが大切なことだなと感じました。セルフサイエンスを継続して私自身も自分の追求を続けていきたいと思いましたし、それが大丈夫な子どもを増やすことに巡り巡って繋がっていくなと感じました。

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