いじめの気持ちからアクションへ
こんにちは!秋真っ盛り、皆様いかがお過ごしでしょうか!こちらベトナムは日中はまだまだ30度を超えるものの朝晩はかなり涼しくなってまいりました。
さて、先月の自分図鑑 powered by six seconds popup festivalでは「いじめの気持ちからアクションへ」というテーマで開催しました。
3人の子供たちと3人の大人たち、みんなで話し合いをするような、一緒に議論するような、そんなスタイルで進んでいきました。
このクラスを開催する前…
このクラスの準備をしながら自分の小学校時代、中学校時代のことを色々と思い出していました。私自身、少女時代はとても正義感の強い子でした。小学校の頃、発達障がいのあるクラスメートに対してひどい言葉をかける子たちに対して、はっきりと「やめなよ!」と言える子でしたし、言われていた子をかばったり励ましたり守ったりすることのできる子でした。しかし、よく覚えているんです…どんな場面だったかは忘れてしまったのですが、担任の先生がその子に対して「お前はこのクラスでみんなと一緒にできるような人間じゃない」と言い放ったことがあり、その頃の私は何も言えませんでした。それがおかしいと思ったし、いじめている小学生たちと同じだと思いましたが、「先生」という立場の人に対して何も言うことはできませんでした。そんな昔の自分と対話するように、再会するように、このクラスの準備をしていました。
まずはEQチェックイン!
さて、クラス当日、まずはチェックインから始めました。たくさんのEMOJIから今/今日の自分に近いもの、気持ちを表しているものを選んで共有し、その時のスタート地点をみんなで確認し合いました。余談ですが、以前の私はこのチェックインの大切さがいまいちピンときていませんでした。でもEQを学び、クラスを重ねていくうちに、段々とその大切さがわかってきたんです。初めの段階でお互いがどんな心持ち、心境、状態であるかを確認することで、あー、今日この人はそんな1日過ごしたんんだね、今はそんな気持ちだなんだねと、その人の「背景」みたいなものを確認することができる。これがないと、みんな「OK」であることが前提で進んでしまうんですよね。そうではないんです。みんなそれぞれの1日を過ごし、それぞれの状況を乗り越えて今ここにきて、この時間を共有している。その背景を確認し合った上で、同じ時間を共有することって本当に大事だと思っています。この日もだいじょうぶ度の高い子もいれば、大丈夫メーターが下がっている人もいました。
様々なシチュエーションからFEELING、WANT、ACTIONを考える
チェックインのと、早速、今日のワークへ移っていきました。
3つのシチュエーションを私の方から提示し、そのシチュエーションに自分がいたら
・どんな感情になる?(FEELING)
・どうしてほしい?(WANT)
・どんな行動をとる?(ACTION)
をみんなで考え、共有し、話し合っていきました。
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1つ目のシチュエーション:
先生がグループで作業しましょうと言ったけれど、誰も自分とパートナーになってくれなかった。
【どんな感情になる?(FEELING)】
寂しい、恥ずかしい、憂鬱、ショック、屈辱的、沈黙、無力感、自分は何にもできない、まいっか、息苦しい
【どうしてほしい?(WANT)】
仲間が欲しい、冗談を言って笑わせてほしい、声をかけてほしい、気持ちを聞いてほしい
【どんな行動をとる?(ACTION)】
先生に言ってみる、1人で取り組む
・
2つ目のシチュエーション:
ロッカーが開かないようにテープが貼られていて、油性ペンで「学校に来るな!」と書かれていた。
【どんな感情になる?(FEELING)】
怒り、イライラ、びっくりする、自分何かした?(怒り)、消えてしまいたい、絶望、
はーーー??(怒り)、クソーーー!(怒り)
【どうしてほしい?(WANT)】
大丈夫だよって誰かに励ましてほしい、誰かにそばにいてほしい
【どんな行動をとる?(ACTION)】
〈自分がされたら〉
家に帰る、先生に助けを求める、影響力のある人(強い人)に助けを求める、1人ずつ聞きに行く(犯人を探す)
〈友達がされたら〉
そばにいる、大丈夫だよって励ます、一緒に誰がやったか探してあげる
・
3つ目のシチュエーション
クラスで挙手をしたら、先生に「みんな特にあなたの話を聞きたくないだろうから、当てないよ」と言われた。
【どんな感情になる?(FEELING)】
怒り、なんでそんなこと言われなきゃいけないのわ?、しんどい、恥ずかしい、その場から消えたい、ショック
【どうしてほしい?(WANT)】
助けてほしい、仲間がほしい、こんなのおかしいと話せる仲間がほしい、何も言わないでほしい
【どんな行動をとる?(ACTION)】
違う先生に言う、抗議する、何も言う勇気が出ない、友達がされたら仲の良さによって行動変わるかも
ワークをしてみての気づき
参加者の皆さんはこの中で様々なことを感じたり、気づいたりしていました。
・同じシチュエーションでも感じ方〈どんな感情になる?(FEELING)〉が人によって全然違うのがびっくりした。自分はまいっかと思えることも人によってはすごい怒りや絶望を感じていたことに驚いた。
・この3つのシチュエーションを想像するだけでとても嫌な気分になった。
・友達との関係性(仲の良さや距離の近さ)で〈どんな行動をとる?(ACTION)〉が変わるなと思った。いじめる奴の立場(先生とか力のある人)でも行動が変わると思った。
もげるかと思うくらい首を縦に振りながらその言葉を聞いていました。特に「友達との関係性(仲の良さや距離の近さ)で行動が変わるなと思った。いじめる奴の立場(先生とか力のある人)でも行動が変わると思った。」という気づきはまさに私が小学校の頃に体験したことでした。
こんな風に子供たちと話をしながら、ああ、私も小学生の頃にこんなクラスに参加していたらな…と感じていました。そして最後に参加してくれた皆さんに、もしも同じようなシチュエーションや似たようなシチュエーションに直面したり遭遇したら、今日のクラスをぜひ思い出してください、とお伝えしこのクラスを締めくくりました。
毎月、自分図鑑はここにあります
自分図鑑は毎月、みなさんのことを待っています。そっと置いてあるプレゼントのようにして、毎月金曜日の夜にあり続けます。ぜひ多くのお子さんたちに受け取ってほしいなと思います♪
そして、今月20日は「ユニセフ世界こどもの日」!世界中の子どもたちのウェルビーイングを願い、心と体の権利と健康を願い、みんなでお祝いしませんか?!
DAIJOUBUでは11月10日(金)19時半から、「ユニセフ世界こどもの日」スペシャル自分図鑑を開催します!ぜひ、遊びに来てくださいね!
香港、サンフランシスコ、シアトル、ハノイと引越しを重ねながら3人娘の子育てに奮闘中。
子育てのつまづきをきっかけにコーチングに出会い、さらに、子供たちと向き合う中でEQの大切さを確信。
現在、コーチングでより良い親子関係を!EQで子供たちの生きる力を!を目指して
Mother’s Journeyを運営し子育てについて深め合う場を作りながら、
自らも日々学びながら子育てを楽しんでいる。