自分のなかの光は、自分の道標に
先日、春日部公民館にお邪魔させて頂いて、「キッズフェスティバル」というイベントの中の1つのブースで講師をさせて頂く機会をいただきました。
そこで、未就学〜小中学生までのお子さんに、「自分図鑑〜明るく照らして」というセルフサイエンスワークをさせていただきました。今回は、そのワークのファシリテーターをやってあらためて感じたことを書きたいと思います。
自分の中の光とは何か⁉︎まずは、考える機会が大切
まず、当日のワークの流れを紹介します。
1.チェックイン
2.自分の中の光ってなんだろう⁉︎
→自分の好きな事、得意な事、夢中になれること、人から「いいね」と言われる事…を少し考えてみる
3.ランタン作り
→「私(僕)は〇〇で/をして世界を照らします」とランタンに書き込む
チェックインでは、沢山のお子さんがホワイトボードに私が書いた絵文字を指差して「楽しい」などの自分の気持ちを伝えてくれました。サングラスの絵文字を指差して、「これってなあに?」といった質問から、「こういうときって、どんな気持ちだと思う?」といったやり取りもあって、自分の感情に目を向けたり、考えたりするきっかけになりました。
自分の中の光(自分の好きな事、得意な事、夢中になれること、人から「いいね」と言われる事)について考える場面では、少し考え込むお子さん、パッと思いつくお子さんそれぞれでした。小さいお子さんは、ランタンにそれを書く際に絵で表現したりもしていました。
結構悩むお子さんもいたのですが、私はそのプロセスがとても大切だなと改めて感じました。
悩むという事はそれだけ思考していること。しかも普段あまり目が向かない事だからこそからかもしれません。
このワークの時間に答えが出なくても良いし、なんとか絞り出したけど、なんか違うな…とモヤモヤしているお子さんもいたかもしれません。
EQを学んでいるとよくあるのですが、答えは自分の中にあるので、その時間に答えが出なくてモヤモヤして終わるなんてことはよくあります。
でも、このモヤモヤがとても大切です。
一度、思考したことで普段生活していると、そのモヤモヤが晴れる発見や気づきが後からきて、「あの時の答えはこれかも!」となることはよくあります。DAIJOUBUでは、よく「EQ筋」言ったりすることがあるのですが、このEQ筋が鍛えられてより自分の内面に意識が向いて、じわじわと自分が分かってきたり、新たな自分を発見できたりします。
今回、体験してくださったお子さんたちも、これをきっかけに「自分のなかの光」を再発見したりして、自分を知ってほしいなと思います。
大学時代の友人たちと飲んでいて感じた、自分の中の光の大切さ
公民館でのセルフサイエンスクラスが終わった後、たまたま大学時代の友人たちと飲むことになりました。もう10年以上の付き合いで、同じサッカー部で苦楽を共にしてきました。懐かしい話しや、バカな話しをしながら、最後の方に人生の話になりました。(酔ってますが笑)
大学時代の友人はほとんどの人が教員になりました。なので、そのときの飲み会も私ともう1人を除いて他の数人は教員でした。
管理職の試験を受けれるような年になってきた…受けるかどうするか・・・といった話題や教員を止めて転職した人、教員を続けている人のリアルなお金の話。結婚…どう?というような話(その中で、独身は私を含めた2人だけですけど笑)過去の転職のチャンスの話…
「隣の芝生は青く見える」とはよく言うものですが、それぞれの立場の話を聞きながら、「いいな~」といったコメントもありつつも、みんな、自分が今までしてきた選択やこれからするであろう選択には迷いがないなと感じながら話を聞いていました。
酔っぱらっていても、そこだけは強く感じました(笑)
そして、ガッツリとセルフサイエンスクラスのファシリテーターをやった後だったので、EQ筋が活発になって感性が研ぎ澄まされていた私は、そこにみんなの中の光が見えた気がしました。
「自分の良さは何か?」「自分は何をやっている時が楽しいか?」…
きっとみんなそんな自分の中の光が分かっているから、どんな選択をすれば自分が輝けるのか、自分らしくあれるのかが分かっているように思えました。
自分の中の光が分かれば、それを輝かせる自分らしい選択が意図的にできると思います。
自分の中の光を深ぼっていく先にあるのは何か…
自分の中の光のイメージとして、私はろうそくをイメージします。
燃えている火の部分が自分の光です。それは、自分の好きなことかもしれないし、夢中になれることかもしれないし、自分の良いところかもしれないし…色んなものがあると思います。
そんな自分の中の光をどんどん深ぼっていくと、何が見えてくるでしょうか。自分の好きなことはなぜ、それが好きなのか。なんで夢中になるのか。どういう背景があって、自分の良いところが伸びたのか。特にどんなことをしている時が一番好きで、夢中になれるのか、どんな感情が湧いてくるのか…
色んな問いかけをして、それこそ玉ねぎの皮を向くようにどんどん深いところまでいくと自分が本当に大切にしている価値観や人生の目標、自分の軸のようなものが見えてくる気がします。そして、それがろうそくでいうところの芯の部分ではないのかなと思います。
芯があるから光は輝く。そして、その芯は誰しもがもっているものです。自分の心の中のろうそくの芯が分かれば、自分で自分の心に火をつけることもできます。それはきっと自分自身の道標になるのかなと思います。
金融機関での勤務や9年間の公立中学校教師生活を経て
現在は放課後等デイサービスで学習指導やSSTを行う
自分自身も、子どもたちも「自分らしく生きて幸せに」というモットーのもと
教育に携わっています