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大人が学び続ける大切さ、変わる大切さ

今後10~20年で、日本の労働人口の49%が就いている仕事がAIに代替が可能”な時代に突入

2015年に米オックスフォード大学と野村證券が日本における601種の職業がAIやロボットに代替される確率を試算したところ、このような結果が出たそうです。もちろん仮説の域は出ませんし、これが完全なる現実になるかどうかは確定ではありませんが、ITの進歩が人間の仕事を奪う可能性の実例としては、コンビニエンスストアやホテルの無人対応等、新型コロナウイルスの『非接触』という社会的な後押しもあって、この流れはかなり追い風な感じがします。これから私たちの身近な生活の中でも、目に見える形で変化が起こってくるのでしょう。

そんなAIの時代を迎えつつある今、私たち人間にとっては、AIと共存する社会をどう構築してくのかが、課題と言えるかもしれません。利便性を更に高めていく、技術力の更なる革新、この流れを止めることは中々難しいでしょう。故に情報も更に過多になっていくものと思われます。情報をどのように取捨選択していくのか、こういった事は益々必要な能力になっていきます。私たちが当たり前と思っていた仕事自体が、無くなっていくことを前提に考えると、子どもたちの学びの在り方、学ぶ場自体ももっと変わっていく必要があるのではないでしょうか。もしかしたら学校という場自体が、これまでの姿よりももっと変容していく可能性があります。

画一的管理教育、総括的評価ではない、学びとは?

私たち大人が生きた幼少期は、アナログなものづくりの時代でした。今の子どもたちが生きている時代とは、ここが大きく異なります。業務に対して、従順に従い、ルーティンワークをそつなくこなせる人材が求められてきました。それには画一的、管理教育というやり方が一番合っていたと言えるのかもしれません。点数至上主義による総括的評価が功を奏した面もあるのでしょう。しかしこれからはより先の見えない時代に突入します。人間の人間たる所以という、人類にとって根源的なテーマに、これまでよりももっと向き合わなければいけない時代に入るのです。果たしてそんな時代に従来の教育が当てはまるのか、ここが目下の一番大きな課題と言えるのではないでしょうか。「答えのない問いについて考える」こういった探究型の学習が今、求められているのは、これから訪れるであろう社会的背景が大きく関係していると言えます。


これからの時代を生きる上で、私たちがまず自分自身のプロフェッショナルになるということ、EQ/セルフサイエンス的な視点、思考は、否が応でも益々必要に迫られるてくるでしょう。「~ねばらならい」「~あるべき」という観念は役に立たないどころか、寧ろ足かせにすらなってくるかもしれません。

大人たちが学びを継続しながら、自分自身が変わっていくことを恐れないマインド、これはある意味、これからの時代の生命線になってくるように思います。自分たちが受けてきた教育的価値観を、絶対的なものとして子どもたちに押し付けるのではなく、社会環境の変化や流動的な世の流れを恐れないということ、これは意外と難しいことかもしれません。しかし子どもたちが一度きりの人生をより豊かに生きるためには、社会の仕組みや制度自体に、現状で満足することなく、私たち大人がチャレンジし続けていかなければ、この国の未来は、ただただ暗澹たる思いになります。

これから先の未来が、予測不能な時代に突入している現代社会の中で、唯一の希望は、大人が学び続けること、そして変わっていくこと、この二つしかないのではないか?と強く感じる今日この頃です。

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