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自己感情にフォーカスする時間

先日のことです。とある学園でEQ/SELプロジェクトが始まりました。子どもたちの取組み前に、先ずはスタッフ(教員)たちがやってみよう!という事に。

時間は、朝の職員会議ならぬ、チェックインという20分間を活用して、「ハートぬりえ」にチャレンジ。この週は、個別面談が実施され、スタッフたちの感情の振れ幅も大きかったはず。ワークの日は、面談最終日という事もあり、様々な感情が渦巻いているのでは?と、この日の朝の感情にフォーカスしてもらいました。


ワークとしては、自分の気持ちが一体どんな色なのか?そしてどんな思いが心の奥底にあるか?を「ぬりえ」と気持ちの文言で表現。「ぬりえ」の時間は、10分弱。静寂の中、無言で一人一人が、自分の感情と向き合いました。

「ぬりえ」が終わった後、シェアの時間などは必須ではないのですが、常日頃から対話の場を大切にしている学園なので、そこは各班でお任せしてみることに。お互い見せあってシェアでもいいし、「ぬりえ」部分だけを見せるのでもOK。

すると、どの班も隠すわけでもなく、お互いの「ぬりえ」をそのまま見せ合って、互いの気持ちをシェアしていました。

常日頃からワークショップの実践だったり、互いを尊重し合う関係性が根底にあるから、ある意味、信頼関係が醸成されているのでしょう。シェアの時間は穏やかに、静かに進んでいきました。

感情に正解、不正解はない。

「ぬりえ」を互いに見せ合うことが目的ではないわけで、大切なのは自分の気持ちにフォーカスする時間を持つということ、そして気持ちを「ぬりえ」でアウトプットしてみること、要するに感情を可視化する時間だと思っています。

感情に正しいも、間違いもない。大切なのは、あなたの感情を知る事。感情のアウトプットは、言葉や文章だけじゃない。

「ぬりえ」で表現してみることで、言葉や文章では表現し切れない、自分の感情を知ることが出来ます。そしてその「ぬりえ」は毎日その瞬間、瞬間で変わっていきます。つらい時、しんどい時、何ともいえない気持ちになる時、そんな時は、言葉や文章では表現出来ないかもしれません。ふと、自分の心模様を絵で表現してみる、そのプロセスから得られる場と時間は、緩やかで安心できるコンフォートゾーンだと思います。そしてこんな時間を継続できる環境があると、自己理解、他己理解がもっと進んでいくかもしれませんね。

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