どうしたら24時間私らしく生きられるのか
まわりーです。初めて私の番が回ってきたので、自己紹介を兼ね、自分のEQとの出会いを振り返り、原点に帰らせていただけたらと思います。
タイトルに書いたこの問いは、私が肉体的・身体的ストレスで身も心も本当に使い果たし、自己免疫疾患による髄膜炎で1か月間入院をし、生死を彷徨ったときに目の前に現れた、シンプルで大きな問いでした。
いきなり刺激的な冒頭になってしまいましたね。笑 でも、あの出来事のおかげで、EQ learner/practitioner/educator(EQを学ぶ人・実践する人・伝える人)、として胸を張って生きている今の私にたどりつきました。
あの頃の自分を、EQ的な視点で振り返る
何故倒れたかの詳細は割愛しますが、当時の私をEQ的な視点で振り返ると
- 自分の感情も状態もまったくわからなかった、わかろうとすらしていなかった
- 自分の感情や状態が大事なことだと思っていなかった(まだ20代だったので、体力もあってどうにかやれた)
- 元商社マンだった素質が「血を吐くまで走り切れ!」という熱い動き方をさせがちで無理をしてしまうことができた(今もたまにそういうことがある)
- 人の気持ちはよくわからない怖いものなので、距離を置いて自分を傷つけないようにしていた
- 傷ついている自分に気づかないように感情に思いきり蓋をしてガムテープをがちがちに巻き付けて滲み出ないようにさえしていた
といったところでしょうか。シングルマザーになってまだ2年程だったこともあり、必死で全力疾走していました。自分で決めた道で、かつ一ミリも後悔などしていないのに、誰に言われた言葉に影響されていたのか、はたまた大昔からこびりついていた固定観念だったのか、「シングルマザーなんだから、人よりがんばらないといけない」というプレッシャーをわざわざ自分にかけていました。「自分内DV」と最近私は呼んでいますが、自分の内側から来ているわけでない思考に操られて、わざわざ自分を痛めつけていました。
セルフ・サイエンスとの出会い
髄膜炎ということで入院したもののありとあらゆる抗生剤が効かず、入院して10日、どんどん悪化していきました。目を閉じれば見える三途の川があまりに美しくて、今でも覚えています。そして、運命の月曜日。その日から産休を終え復帰された院内薬剤師さんが「その症状知っています!」と声を上げてくれて、効果の出る薬がやっと処方され、そこから一気に回復に向かいました。彼女は本当に命の恩人です。
病院のベッドの中で私はひたすら「どうしたら24時間自分らしく生きられるのか」を考えてはGoogle検索していたわけですが、日本語だと「前向きに!」「周りとの関係性や距離感を適度に保ちながら!」となんだか中身のすかっすかな根性論のような言葉ばかりに出会って、『そういうことじゃないんだけどなぁ…』と英語で検索しなおしてみました。そして巡り合った言葉が私の運命を変えました。
“セルフ・サイエンス”
自分で自分を科学する。
誰よりも自分のことを知り尽くすことです。自分自身のプロフェッショナルになること、と人に説明したり、ワークに取り入れたりしています。
セルフ・サイエンスに取りつかれずっと検索して出てくる記事や情報を読んでいたところ、アナベル・ヘンセン(Anabel Jensen)の記事にたどり着き、文字から溢れ出る陽気で楽しくて、経験と科学のぎっしりと詰まったパイオニアとしての魅力にすっかり魅了されました。そして、Six Secondsという世界最大の感情知能EQのグローバルネットワークと出会いました。彼女はSix Secondsの生みの親であり、現在はPresident(日本語だと会長でしょうか)として、Staff Meetingでもぐっとくるユーモアで示唆を与えてくれる、80歳のスーパースターです。
貪るようにSix Secondsのページを読み漁り、新卒で入った会社でのこと、短い結婚生活のこと、その後のキャリアのこと、すべてがEQで説明がつくと思えました。
それから、一生懸命決して安くないお金を工面して資格を取り勉強を続け、世界でも最年少クラスのEQアドバンスファシリテーターとなりました。資格が必要のないPOP-UPフェスティバルは幸運にもプロジェクトが始まった初年度から積極的に参加していたこともあり、近年はたくさんのチャンスを頂けるようになりました。(see: 6s YouTube / POP-UP for Unicef)
DAIJOUBUを立ち上げて、成し遂げたいこと
最初にセルフ・サイエンス、EQと出会ってからもうすぐで4年が経ちます。まだ4年、というのに私も驚きですが、グローバルで一緒に活動し活躍している仲間たちも3~4年という方々が非常に多く、ちょうどそういう時代の流れなのだろうとも感じています。まだまだ新しく、まだまだこれから浸透させていかなければならないスキルであり、人が本来始めから持っている力・知恵なのでしょう。
ヨーロッパを中心に、義務教育の中でEQが取り入れられている国も増えてきました。一方日本は驚くなかれ、EQスコアが世界最下位です。
一刻も早く日本でEQを伝えていかなければ、この国はどんどん悲しい国になってしまう。というのが、私を突き動かしている課題感です。特に、子どもたちがこれから生きていく未来が悲しいシステムによって成り立っているのは、どうしてもいやです。
子どもは歳を重ねるごとに認識する社会の半径を拡げていきます。1歩、また1歩と拡がっていくときに、そこで出会っていく多くの大人にEQが備わっていたら、どれだけその子どもたちの未来を守り、応援してあげられるだろうと思います。
日本の隅々までセルフ・サイエンスやEQを備えていくことが最重要です。子どもたち自身にも身に着ける機会を作っていきますが、同時に、子どもたちと関わる大人へ向けて、EQを活用することを伝えていきます。EQは社会のインフラになると私は信じています。その中で、ネットワークを生かし芸術・文化を織り交ぜたプロジェクトや、グローバルな活動も取り入れていきます。最新のセルフ・サイエンスの特別授業の開催も計画中です。
まだまだ誕生したばかりのDAIJOUBUですが、皆さんと一緒に学び合いながら、セルフ・サイエンス、EQ、SELといったアイディア、姿勢を拡げ、浸透させていけたらと考えています。
ぜひぜひいつでも、アイディアや質問、ご感想など、お聞かせください!
DAIJOUBUは 『すべての子どもたちに だいじょうぶ な世界を』という思いで活動しています。
アレンジャーズネットワークは会員制で、共に学び合い活動する場です。たくさんのベネフィットをご用意して、お待ちしております!
シンガーソングライター・EQエデュケーター
EQの力を心から信じるアメリカ在住の3児の母
現在アリゾナ州立大学 社会的正義と人権 修士卒業
感情知能EQと出会い、生きることがうんと快適になった経験から多くの人に、
特に子どもたちを取り巻く環境にEQを一秒でも早く届けたいと願い奔走している