自分の本分を全うするために
久々に、高校1年生の息子と夕方のニュース番組を見ながら、語り合いました。
ちょうど事件を取り扱う時間帯でもあったのでしょうが、若い20代前半の人から、88歳の男性まで、
何と事件の多いことかと思いながら見ていました。特に若い世代の犯罪が多く、犯罪の背景として、
これからを生きる若者が人生に対する希望を失いかけていることが起源しているのではないかと感じました。
好きなことをするという気持ちが、自分に答えを出している
先日、ネットニュースで【20代をやり直したい人は8割超】という内容の記事を目にしました。
20代の頃にしておけばよかったこと第1位は、『いろいろなことに挑戦する』でした。
『いつかやってみたい』『いつかできるだろう』そう思いながら時を逃して後悔してしまう。
『やってみたい』『いつか』には、確かな希望が存在するはずなのに、踏みとどまってしまう要因は何でしょう?
日本もようやく多様性の必要性が言われるようになりましたが、これまで行われてきた教育のあり方が起因していることも事実です。教育は、自分の人生を決めてしまうぐらい大きな影響力をもっています。
集団生活という教育で、みんなと同じような習慣が身につき、それが正解かのような空気感に包まれます。
特に小学校からどちらかといえば自分の好きなことよりも《やるべきこと》《やらなければならないこと》が教えられ、好きなことだけでは社会では生きられないという観念が知らず知らずのうちに植えられてしまうのです。
子どもの生きる世界は行動範囲が限られており、この限られた環境で得た体感が後の人生に影響を及ぼしてしまうことを考えると怖さが伴います。だからこそ、自分の好きなことを大切にすることです。
自分の好きなことは、誰かに教えられるものではなく、自分で感じて発見していくものです。
好きなことを行う時に溢れ出すワクワク感は、豊かな時間を引き寄せてくれ、好きなことをとことん満喫することで、自分のやりたいことの目的に導いてくれます。
小さなワクワクの積み重ねが、自分の夢(本分)に繋がり、このエネルギーが、自分の人生に対して、
自分らしくデザインされていくのです。
自分の感情に敏感になる
EQ、セルフサイエンスでは、感情は自分への大切なメッセージであるとしています。
その時々で沸き起こる感情は、自分に大切な意味をもたらしているものです。
特に、自分にとって心地よくない感情は、スルーしがちですが、心地よくない感情(不安、恐れなどなど)は、
自分の目的に対する敵ではなく、より目的を果たせるよう、準備ができるようにヒントを与えてくれます。
時々、自分と対話しながら、自分の内側に存在する感情に対してラベリングすると自分の感情を明確に
認知できるようになります。
自分の感情を味方につけて、目的に向かいたいですね。
ありのままの自分は沢山の可能性を秘めている
秋も深まり、ラフランスが美味しい時期になりました。先日、スーパーで大特価で売られているのを見つけ、
迷わずに購入しました。まだ実が硬かったため、追熟するまで待っていましたが、なかなか追熟せず、りんごを使うことにしました。りんごは、エチレンガスを発生させることができ、一緒にすることで果物の追熟を早めてくれるのです。
初めてこの方法を用いたので、りんごがエチレンガスを発生させることで、りんごがダメになってしまわないかと
思っていましたが、数日後りんご、ラフランスの双方から、フルーティーな匂いが部屋中に漂っていました。
りんごがただ存在するだけで、ラフランスの追熟を早め、更にりんごも美味しさが深まっていたのです。
この光景を目の当たりにし、人が何かの功績を残すことや、結果を出すことも素晴らしいことですが、
ありのままの自分が存在することで、周囲に何らかの影響をもたらす存在であることを教えられました。
特別な何か(結果)は、ありのままの自分を知り、受け入れ、大切にすることで、紐付けられていく、
そこには希望が存在するのです。
因みに、DAIJOUBUで定期的に行っているこどものためのクラスでは、【あかるくてらして】というワークが
あります。
一人ひとりの内側に光があり、その人だけの特別なもの。好きなこと、得意なこと、夢中になれること、いいね!と言ってもらえること、子どもたちが携えている特別な力が、周囲にどんなことをもたらしていかれるかを自分で
見つけていくワークです。
たった一度の自分の人生に対して、自分にしかできない本分を全うできるように、考える時間をもつことが
できました。
児童養護施設の職員を経て、子どもの関わりにEQの領域が必須であることを実感。
現在、学童保育にEQプログラムを導入し、子ども達とワクワク感を体感中です。
すべての人が、 心から【だいじょうぶ】だと思える世界をつくりたいと願い、活動中です。