『怒り』を見つめた先に見えたもの~セルフサイエンスクラス実施レポ~
こんにちは、ゆかです。
先日(2023年10月13日)DAIJOUBUの大人のためのセルフサイエンスクラスでファシリをさせていただきました。今回もまた気づきが多く、温かい気持ちがあふれる時間を過ごすことができ、
参加者の皆さまに感謝です!今日は当日のワークを紹介させてください。
今、日々の中でイライラ・怒りに振り回されて疲れている方にもぜひ読んでもらいたいです。
相手との距離・関係性で変わる反応(怒り?愛しさ?)
まずは、チェックインで今の自分の状態・気持ちに注意を向けた後、
導入のワークとして怒れる赤ちゃんの写真を見ながら、「もし赤ちゃんが話せたら、何と言っているか。
それを全力でぶつけられたあなたはどんな気持ちになり、どんな行動を返すか」を話してもらいました。
「ヒマー!って言ってる気がするので、可愛いなぁ、抱っこして遊んであげたいって気持ちになりそう」という(私から見ると)とても余裕のある寛大な受け止めから、「違う!と言ってそうなので、
なぜ怒る?と思い、怒りのポイントを探すと思う」という冷静で客観的な受け止めも。
「でも近い関係だったら、何が違うの⁈ちゃんと教えてよって逆に怒ってしまうかも」という声もありました。
私はなんだか責められているような気がして、焦りながら対処する自分の姿が浮かんだのですが、
赤ちゃんとの距離・関係性(または自分の心持ち)によっては、割と落ち着いて愛しさを感じられたり、
冷静に見つめることも出来るのだなぁと早速目からウロコのAHA!でした。
怒りに対するそれぞれの対処法
次はメインのワークへ。最近自分がイライラしたり怒ったことを思い浮かべ、それを深堀りしました。
紙とペンがあれば皆さんも出来るので、ぜひやってみてください!
紙を図のように6等分し、以下の順番でマスを埋めます。
① その時の自分の気持ちを顔文字にすると?
② その時の状況や思っていたことは何?
③ その時、あなたはどんな行動をとりましたか?
④ 行動に対し、どんな反応や結果が返ってきましたか?
ここで、一度グループに分かれ、
「得られた結果は望ましいものだったか。自分の怒りから行動、結果の流れを振り返り、気づくことは?」を
話してもらいました。
「イラっとしたときは(これを許せる自分、最高やん!)と思うようにしている」
「怒りを声に出して、外に吐き出してすっきりしている」
「イライラしている自分の姿を鏡で見ると、笑えてきて怒りが収まる」など、皆さんすでに怒りに対する
自分なりの対処法を持っていて、なるほど!と参考になることもたくさんでした。
今回はここでもう1歩踏み込んでみたく、ワークを続けました。
⑤ その時、あなたが本当に望んでいたことは何だったのでしょう?
⑥ (ちょっとここで自分が機関車になったとイメージして)
―怒りの蒸気・ボルテージがふつふつと高まってきました
―蒸気がもくもく吹き出して、汽笛がポッポーとなり、さあハンドルを握ってアクセルを踏みます
―さて!ここであなたは⑤の望む未来に行くため、次の一歩はどんなアクションをとりますか?
怒りはチャンス!?パワー??
すでに自分の中で怒りをなだめる術を持っている方も多くいましたが、「EQ/セルフサイエンスでは怒りは自分の大切なもの(価値観)を守るために闘う、とても大きなパワーと捉えることができる。
また“私たち人間は生まれた時から一番大切にすべき身近な人に怒りをぶつけることで自分の不快や
困りごとを解消してもらおうとする生き物”(名越康文さんの著書『自分を支える心の技法』より、
私の意訳を含みます)でもある」ということを紹介しました。
だから、怒りは悪いもの、持たないようにしたり消そうとするものではなく、適切な伝え方を改めて
学んだり獲得することで、私たちはより望む未来に行けるのでは?と提案しました。
これらのワークを終えて、最後はみんなで今日の気づきのシェアタイムへ。
「怒りはマネジメントしたりコントロールするだけでなく、自分が本当に望むことに耳を傾け、
気づくことができるチャンスだと思う」
「自分の望みを知ったうえで次の一歩を考えてみると、自分の中で怒りに対処しようとしていたこと
から、相手はどう感じているかという思いやりや相手への目線が浮かんできた」
「怒りには2パターンある。近しい人たちへの怒りはなだめていきたいが、一方で政治や特権などより
大きな存在への怒りは許しちゃいけない怒りだと思う。パワーに変えて、1ミリでも世界を良くしたい。」
などなどたくさんの素晴らしい気づきが生まれました。
実は今回、私は自分の家族へのイライラ(分かり合えない悲しみや苛立ち)からこのワークを考えたのですが、
最後はより大きな社会にまで視野が広がり、驚きと新鮮な気持ちがしました。
また怒っているだけの時は相手に言葉にならない苛立ちをぶつけたり・一人で愚痴を言って自己完結しようと
しがちですが、「私が本当に望んでいることは何だろう?」と考えると、少し落ち着いて
“相手”への働きかけに目が向くことにも気づきました。
皆さんと一緒に「怒り」を見つめることで、最後には「私は自分の責任と働きかけで、今いる環境(自分の家庭)をもっと良くできる。身近な人をもっと幸せにできる力があるし、それが私の幸せにも繋がるんだなぁ。。。」と、「期待」がむくむくと湧きおこるのを感じることができました。
今回も幸せな時間を持てたことに感謝しつつ、事後レポートは以上となります!
DAIJOUBUアレンジャーズ (https://daijoubu-eq.org/arrangers) のメンバーが書いた記事です