セルフサイエンスを公教育の中で子どもたちに届けたい！

私は、数年前までは小学校教員として働いていました。現在も、職種は違いますが学校現場で子どもに関わっています。

数年前、DAIJOUBUメンバーの知人から紹介され、セルフサイエンスクラスに顔を出すようになりました。毎回、クラスを終えた後は心が軽くなり、眠りにつきやすくなります。また、翌日の心もすっきり軽く、よい朝を迎えられ、自分の心の在り方や行動に変化が起きてきます。よく分からないまま、そんなことを繰り返しているうちに、3年くらいかけてゆっくりとセルフサイエンスのパワフルさがしっくりと腑に落ちるようになっていきました。驚きました。

DAIJOUBUセルフサイエンスエデュケーター認定コースを受講した伊藤いつかさんによるコース体験談をご紹介します。 ▷そのほかの受講者の体験談はこちら

学校教育の中にセルフサイエンスの授業があったら…工夫や意図のもとに組み立てられた、変化につながるクラスづくり

自分で自分の感情に気付き、その感情が発するメッセージを受け取る。
そのメッセージを大切にすることは、自分が人生をより豊かに生きることにつながる。

学校教育の中にセルフサイエンスの授業があったら…子どもが自分のことをしっかり分かり、自分の気持ちを素直に人に伝えられるようになったら…今を生きる子どもたちが大人になった時に、とても力強くどっしりとした「何か」に変化するのではないか。

そう思ったのがDSSEへの参加を決めた動機です。DAIJOUBUの提供するセルフサイエンスクラスの作り方を学び、学校現場、子どもたちや先生方にクラスを実施したかったからです。DSSEを受けてみると、普段DAIJOUBUで受けていたクラスが、いろいろな工夫や意図のもとに組み立てられていたのだと分かりました。その意図が分かるようになったのが大きな私の変化です。

感情を活用すると自分の人生に納得感が生まれる

DSSEはグループセッションなのですが、メイン講師でDAIJOUBUの代表を務めるまわりーからのひとつひとつの意味のある言葉にいつも感動していたのは言うまでもないのですが、同じ時期に集ったメンバーとの出会いが何より素晴らしかったなと思います。

その人の考えていることを聞いたり、その人自身がセルフサイエンスのプロセスを行ったり戻ったりと、でも前に進んでいる姿を見ているだけで、自分自身が癒されたり、自分の中に同じ経験や考えがないか重ねて考えたりと自分の感性の幅が広がっているのが感じられました。グループセッションの良さを体感しました。課題はたくさん出て大変ですが、メンバーに会える毎回のセッションがとても楽しみでした。

そして、DSSEを受講し、以前よりもEQに対する理解が深まりました。感情を活用することの意味がより深く理解できました。感情はコントロールするのではなく、活用する。感情が発するメッセージ、手紙を受け取る。この気持ちは一体何を私に伝えようとしているのだろうと、日常的に考えられるようになりました。

感情の力を使うと、うんと時間はかかりますが、きちんと自分で答えを出すことができ、自分の人生に納得感が生まれます。この納得感が本当に大事なんだなと思うのです。人は、幸せになるために生まれてきたはずなのに、なぜか自分の気持ちに蓋をしてしまい、自分に嘘をついたり、自分が本当に求める方向とは違う方向にいってしまったりすることがあります。育児真っ最中の私の現実は、そんな簡単に自分自身に向き合う時間をとることは難しいのですが、それでもことあるごとに自分の感情を見つめる時間をとり、意図的にいろいろな選択をするように毎日を過ごそうと心がけています。

学校現場でなら「特別活動」や朝・帰りの会とEQの親和性が高い

DSSEを受講することで、セルフサイエンスクラスの組み立て方が分かり、実際に自分でクラスをすることができるようになります。私はこの手法を家族、身近な人からまず伝えていきたいと思いますが、保育や学校現場で多くの子どもと関わる方にお勧めします。子どもたちにセルフサイエンスのクラスを実施し、自分についての理解を深め、日常で起こる様々な出来事にEQの力をつかって対処するサポートをしてほしいです。

特に、学校現場でセルフサイエンスのクラスをする場合は、「特別活動」の中の「学級活動」で取り組むのがよいと思います。平成29年の学習指導要領の改訂で、特別活動の目標が以下のように改訂されました。

この特別活動の目標の（３）にもあるように、子どもが自己の生き方についての考えを深め、自己実現を図ろうとする態度を養うには、やはり教師（大人）の適切なサポートが必要だと思うのです。特別活動とEQとは、とても親和性が高いように感じます。

何が起きるか分からないこの世界、そして現代社会。自分が幸せに生きるために、自分の時間をどのように使うのか。相手も自分も幸せになるためにはどうしたらいいのか。そんな考えをみんながもてたら、もっと世界は愛にあふれ、平和になると思います。

DSSEで学んだことを、私は身近な家族にはもちろん、未来を創造していく子どもたちに公教育の現場で届けていきたいと思います。

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