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自分と繋がって自分の居場所をつくる

これまでの人生の中で、私はどのくらいの人と出会い、どのような関係性を築き、人との関係においてどんな居場所ができて、そこでの自分はどんな様子だったのか?その居場所ではではどんなことを得て、どんな役割を担い、居場所を巣立つ時に、どんな後押しをしたのか?このようなことを思い巡らせながら、コロナ禍が続く現在、
人と人との関係性において異変を感じていました。

大なり小なり、誰もが感じている孤独や不安から解放できる道が見つかったら、少し楽になれるかもしれません。12月9日の大人のためのセルフサイエンスのクラスでは、『自分の居場所』をテーマに、
ご参加いただいた皆さんと探求してみました。

自分の心の声を聴く

TEDの動画から、2016年のミスワールドジャパン(MWJ)に選ばれた吉川プリアンカさんのスピーチを
視聴しました。(TED動画より日本語訳抜粋)

『あなたのアイデンティティは何ですか?』
インタビューを受ける度に、この質問をされるようになったのは、
2016年ミスワールドジャパンに選ばれてからのこと。
予想外の質問であったが、これが始まりだったのでもなく、
それまでの自分探しの道のりに思いを巡らした。
MWJに応募したのは、自分が日本人であるという証明をするためではなく、
自分への挑戦と単なるモデルではないことの主張と、
大きな舞台で活躍するチャンスであった。

混血を代表する顔となり、声となったことにより、
世界に貢献できる機会が想像を超えるものとなった。
人生で一度は、自分のルーツを知りたくなると思うが、
私たちはみんな違いがあり、多くの可能性をもっている。

私の名前は、吉川プリアンカ。
日本人の母とインド人の父との間に生まれたハーフ。
ハーフであるため、100%日本人でも、インド人でもないが、
その両方でもあり、そして何よりもである。

しかし、日本人で日本生まれであっても、外見から誰も信じてくれず、
海外でも同じことを言うと、やはり不可解だという表情を浮かべ、
日本人らしくない外見に対する説明を伴うのであった。
日本の社会では、混血であることに対し、辛い経験をすることがある。
学校では様々ないじめに合い、
日本における学校生活では、楽しい思い出は一つもなかった。

いじめにより、自分が周囲にどのように思われているかがいつも気になり、
全てが順調であるかのように振舞っていた。
時間が過ぎることをただ待ち、自分のために立ち上がることも、
幸せのために闘う事もなかった。
そのことを今でも悔やんでいる。
それは、誰でもその時々で愛され、幸せになる権利があるからだ…。

心の中で、自分にこう言い聞かせていせていた。
『今、学校で嫌われていたとしても、いつか日本一の人気者になるんだ』と。

その後、知り合いが一人もいない高校へ進学をした。
一からのスタートにより、学校になじめると思っていたが、
自分ではない誰かになろうとし、頑張りすぎてしまった。

そして、私だけがもつアイデンティティを誇りに思い、自分の性格を変えようとしたり、
いじめられているだけではいけないと自分を受け入れることに気が付いた。
母は、私にバランスが大切だと言ってくれた。自分の心の声を聞き、
両方の世界を楽しむこと、両方の文化を愛し尊重し、人との繋がりと自立とのバランス、
周囲に対する思いやりだけでなく、
何よりも自分自身を思いやることを教えてくれた。
そして、いつも賢くて才能があると言い、夢や好きなことを追いかけるべきだと
励ましてくれた。

そうして私が学んだことは、周囲に馴染むためには努力が必要な時もあるが、
自分を失ってはいけないということ。
自分がもつ多様な文化性と自分らしさを大切にしつつ、
人にどうみられたいかを考えるということであった。

やがて、自分が何者かを模索した結果、
世界への貢献という願望の実現に近づくための大きな舞台を
求めていることに気が付いた。
MWJ に選ばれる前に、親しい友人から、
「私はハーフだから選ばれることはない」と言われた。
しかし、私は自分を律して踏ん張り、
内面から自信がつくように努力し、なりたい自分になる覚悟が
あったため、諦めなかった。

全力を注ぎ、夢を実現しようと固く決意し、この強い意志により、
『ハーフ』として初めてMWJに選ばれた。

私たちは、固定概念や偏見に縛られ、事故の可能性を狭め、
本当の自分を見えにくくしてしまう。
人々の物の見方に大きな影響力を与える個人としての私の役割は、
固定概念や偏見に縛られている人々に、
一人ひとりをありのままに捉えようと訴えていくことだ。

あなたの旅は、もしかしたら望むものではないかもしれない。
しかし、その過程で成長し、想像したこともないようなものを幾つも得ることができる。
自分の居場所を見つけるのに、ミスワールドになる必要はない。
どんな人になりたいのか、選ぶ自由をもって生まれてきたのだから。

その可能性に限界はない。

自分を知り、自分の感情を活かす

吉川プリアンカさんのスピーチを通し、いじめを受けたことによる事実から、
《悔しさ》という感情を活かし、本当に自分が望むものへ感情をナビゲートしていくプロセスにパワフルさを感じました。

プロセスの中で得た、自分を知るという本質が、、その後の目的に向かう手段に拍車をかけ、
揺らがない意志になり、意図を持った行動に変えられた内容が正にセルフサイエンスです。

自分を知る▶︎感情を活かした方法の選択▶︎行動▶︎夢(目的)の実現!
この感情と思考のブレンドは、自分自身を夢の実現へと連れていってくれることの証明であり、希望です。
この力は、更なる可能性を生み出すとことを改めて感じました。

皆さんの感想
・日本人は固定概念が根付いていることを感じた。もしかしたら、自分も無意識のうちに固定概念に
 縛られているかもしれない。
・【なりたい自分になる】という強い意志を感じた。
・スピーチの中で、自分の心の声を聴く、なりたい自分、自分を思いやるというように
 【自分 】という 言葉がたくさん出てくる中で、【私って何だろう?】と思った。
・自分が明確でないと、その先の事柄に繋がっていかず、踏みとどまってしまう。

自分と繋がり、自分の居場所をつくる

自分の居場所を求めている時、どこかで、自分を認めて欲しいと思っている私がいました。
どの居場所だったら、心地良いのか…あちらこちらのコミュニティを覗いて、自分の居場所を探していました。セルフサイエンスの学びをするまでは、自分の居場所は自分の外側にあると思っていたのです。
確かに、人との繋がりにおいて、人と交わる居場所は大切です。しかし、自分を認めて欲しいと願っていた私に対する一番の居場所は、自分自身の内側にあったのです。
自分と対話することにより、自分のことについて知った振りをしていたことを思い知らされました。

自分の居場所が欲しければ、自分と繋がればよい。
実は、自分と繋がることで、他の人との繋がりが生まれていくのですね…。
これが、自己理解からの他者理解なのかと。

自分との対話から…

セルフサイエンスクラスの終盤で、自己と対話をし、自分の居場所づくりとして、ツリーハウスをつくりました。
このワークでは、図の中の問いに対し、自分と繋がることを意識してみました。

自分の居場所とは、自分にとってのコンフォートゾーン(安心・快適空間)ともいえます。
しかし、ツリーハウスなので、どこかのタイミングで、降りる必要があります。
この降りるという行動は、コンフォートゾーンから次のステップへのチャレンジに繋がるかもしれません。
次のステップへ繋がる調整をしながら、再び自分との対話の中から答えを見つけていきました。

ワークを終えての気づきで印象深かったのは、

・集団で得られる居場所、個になることで得られる居場所、そのどちらも大切であるが、
 そのバランスの保ち方が必要である。
・自分と繋がり、自分の中にツリーハウスを建てること。自分らしさを持ち続けるためにも、
 ツリーハウスに入ったり、出たりすることができたら、もっとなりたい自分になれる気がする。
・一人になることが孤独であると感じていたが、自分と繋がることで、対話し、新しい自分に対する
 気づきも得られる。自分の居場所とは、自分らしさにかえる場所でもある

改めて、自分と繋がる大切さを感じ、もっともっと自分を大切にして良いことを感じたひと時でした。


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