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引き出しの芽を育てるということ

まわりーです。DAIJOUBUも活動をはじめて、来月で半年です。まだ半年だなんて!!!驚きと共に、こんなに心・体・頭を大切に意識を向けて生きている仲間同士でも、それぞれのタイミングで上がったり下がったり、それを楽しんだり埋もれてみたりして、言葉の数も増えたり減ったりしながら、共有できる場があることの大切さを感じるここ半年です。

さて、今日は自分の中の「引き出し」について、この年末年始からずっとインプットをいつも以上に強化しているEQの観点から書いてみます。


意図的になるということは、引き出しの芽を増やすこと

2016年の秋に三途の川から戻って「セルフサイエンス」に出会い、そのあと立て続けに米国に本部を置く感情知能のグローバルネットワークSix Secondsで資格を取りました。当時子どもたちが2~3才なりたてだったということもあり、これまでずっと子どもたちと一緒にEQを学んできた形に自然となっています。そんな中で日々強く感じていた、どうしてもEQx教育・EQx子育てで何かチャレンジしたい、teachよりlearnで、ピラミッドよりブドウの房で、階段よりも宇宙な、新しい場を創りたい、というずっと抱えていた思いがDAIJOUBUとして形になっているという今です。

teachよりlearnで、ピラミッドよりブドウの房で、階段よりも宇宙

この形容には、かなり強い思いがあります。絶対にteachはしない、絶対にピラミッド型の組織にはしない、絶対に上下といった関係でなく尊重し合い繋がり合う空間が良い。なぜこんなことを思うようになったのか。ここに、これらに意図的になった私の経験があります。

無意識的に陥ってしまう、無理由・無目的という尊厳の暴力

このタイトル、自分で書いていても胸の中がぎゅっと固く苦しくなる感覚があります。まだ全部を克服できてはいないのでしょう。

大学卒業後、大手五大商社と呼ばれる会社で総合職として働いていました。25歳で上の子を産む前に退職したため在籍そのものは2年程です。Excelをはじめとするとてつもない大きな武器を手にしました。Excelでシートをつくるのは作品を作るかのような楽しさが私にはあります。笑 でも、苦しいことももちろんたくさんありました。一番覚えているのは、

「普通~~~じゃない?」
「いいからやって」

という何気ない言葉たち。普通って何だろう、何にとっての最適解なんだろう、何のためにやるんだろう、これが一体何のためになるんだろう。

この「腑に落ちなさ」は私のお腹の中から自分で発電するようなエネルギーをスーッと奪っていき、頭の中ではシナプスがイキイキと電飾を灯すようなことはなく、脳みそは消しゴムのようにカチコチになりました。「スピード感」「クリエイティビティ」が強みだった私は次第に、何を聞かれても自分で答えを見つけられない、決められない「わかりません、確認します」ロボットになってしまっていました。

会社ではこれが合理的かもしれません。私には今でもわかりません。
でも、ひとりひとりが生き生きと輝いていて生きやすい方が、全体にとって良い、と私は考えています。その点で、私も、当時の周りの方も、生き生きと輝いていて生きやすそうだったか、と言われるとそうではなかったのは事実です。

DAIJOUBUメンバー同士でのやりとりでもあったのですが、選択を制限すること、ましてや答えを一つにして押し付けること・決めつけること、前提を疑わないこと。これがそこかしこで起こっています。そして、そんな環境では、自分の引き出しなんて当然のごとく閉ざされてしまいます。無意味・不必要と感じるようになります。私はこれを、尊厳の暴力、であると思っています。「だいじょうぶ」からは遠くかけ離れています。

誰よりも真っ先に子どもたちの だいじょうぶ な世界を作りたいけれど、本当は誰にとっても だいじょうぶ な世界を望みます。そしてその世界は、teachより共に学ぶ姿勢で、ピラミッド型でなく、宇宙のようにそれぞれがそれぞれの色・大きさ・リズムで輝く、誰にとっても だいじょうぶ な場所。

誰にも奪われない、自分だけのアイディアガーデン

引き出しの芽、というのは、自分の頭の中、はたまた自分の中にある宇宙の中の、自分だけのアイディアのお庭みたいだなぁとイメージしています。

私はシンガーソングライターでもあります。ここ1年はコロナの影響もありライブもほとんどできていませんが、自分で歌を作ってうたっています。たいていの場合は歌詞やテーマがまず降ってきて、書き留めておいて、音のアイディアが降ってきたら一気に曲になる、というパターンが多いです。

「音のアイディア」「刻み方のテーマ」「ピアノのアレンジ」「コード」「声色」「言葉」「楽器」、1曲の中にもいろんな要素があって、それぞれに選択肢が無限にあり、それぞれを無限に良くできる。でも、全部を重なり合わせて、自分が一番これだ!と思える作品を作っていく。

曲作りにこだわると、この一つ一つにもっと厚みが欲しいな、立体的な引き出しが欲しいな、と感じます。では、音楽家の場合この引き出しはどこから来るのでしょうか。

私は4歳~17歳までクラシックピアノを習っていたので、ピアノを弾く手の動かし方なのか、展開の発想なのか、そういったところがたぶんクラシック出身感がそこはかとなくあるかもしれません。ジャズの人たちはポンポンジャズアレンジが出てくるし、ブルースだなぁという人もいる、クラシックとポップ切れ味良く融合している人もいてます。聴いてきた音楽も、映画も本ももちろん影響しますし、見てきた景色も、経験して体感してきた感情たちも影響します。本当に色々です。

ある時一緒にライブに出演したアーティストは、どろどろとしていながら気持ちよくやり切る激しいロックでパフォーマンスもキレッキレ、でも曲のタイトルは「ピーマン」。彼女の曲やパフォーマンス、彼女から出てくる何もかもが、「私の知らない世界」でした。私は彼女が見てきた世界を、たぶん全然見たことがない。あまりに未知な世界だったので、私にとっては共感、というより、新しいものだったのでものすごくワクワクする!という気持ちで体がいっぱいになりました。

音楽から例えてみましたが、要するに、自分という存在が認知した事柄だけが心と頭と体のどこかに残っていくのです。自分という存在が認知して心と頭と体のどこかに残った事柄が、引き出しの芽となるのです。

そして、一度体験したからと言って心と頭と体に残るかどうかは他の人にはわからない。当人にももしかするとわからない。でも意図的になること≒引き出しの芽にすることは、自分で決めればできます

意図的になって、チャレンジをして、引き出しの芽を育てていく

意図的になってみると、引き出しの芽が増えます。では、引き出しの芽が芽生えたあとには何が訪れるのか?

チャレンジです。これはそんな仰々しいものではありません。私が12月にやっと美味しく作れるようになった餃子の羽、もまたチャレンジです。2歳の姪っ子がお箸を見よう見まねで使ってみるのもチャレンジ。新しいことをやってみること、ただそれだけです。

私はゼロ→イチのチャレンジが大好きなので、ほとんど怖くありません。失敗してもくっそーと言って笑っています。でも、苦手だとわかっている(思っている)ことに立ち向かうチャレンジはちょっと怖いです。息子は私に似ています。一通りチャレンジして、これが好き!!というものを見つけて、そればかりやります。

一方娘は「これは私に絶対できるな」とイメージができるまでやりもしません。じーーーっと見ています。じーーーーーっと見て(おそらくインプットしていて)、しばらくすると少しやってみて、「やっぱりいけた!」と思うと素晴らしいクオリティを維持して発揮してゆく。比較的波があって失敗も多い私とは違う歩み方で、感心しています。笑

どの道も大成功です。そして、引き出しを増やす、ことが目的なのでなく、引き出しの”“を増やす、すなわち身の回りの、ちょっと見たことのない世界を意図的に覗いてみることが大切なのではと思います。怖いこともありますが、未知や違和感といった感情は、自分の良さや強みをもっと濃く、もっと美してくれる栄養剤になるのかもしれません。

引き出しの芽が自分のものになったら、すっごく楽しそう!

最後に。スポーツが好きで、サッカーやサーフィンやラグビーの動画をよく見ますが、1秒なんて数える間もないような短い瞬間に想像できないような技や展開を魅せられると、いつか芽生えた引き出しの芽がチャレンジの末自分のものになっているんだ・・!とあまりにも美しくて感動します。そして何より、楽しそう!

認知の質が上がれば引き出しの芽が増えて、あとは自分らしくチャレンジをしてゆけば、自分だけの引き出しになってゆく。

自分らしさは、生まれてから今日この瞬間まで積み重ねてきた自分の体験と感情、そしてそれらを自分で認知し、チャレンジして自分の引き出しにできていることです。今ある自分に感謝して拍手を送って、またひとつ、新しい何かに意図的になってみましょう!


DAIJOUBUは 『すべての子どもたちに だいじょうぶ な世界を』という思いで活動しています。

1/29・2/12は、私mawaryが担当させて頂きます。グローバルでの活動で学んでいる最新のワーク、最新の情報をふんだんに盛り込んで開催させて頂きますのでお楽しみに。

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なお、アレンジャーズネットワークへのご参加で、毎月無料で定期イベントにご参加頂けます。ぜひご参加をお待ちしております!

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