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ふりかえり ふみだす

2021年、新しい1年がスタートしました。

新型コロナウィルスをめぐる騒動は新しい年になっても終息する気配はなく、
緊急時代宣言が一部で再発出され、むしろさらに不安が渦巻くような状況ですが、
1日も早く「大丈夫!」と言える日が来ることを切に願っています。

ふりかえり ふみだす

今回のコラムのタイトル「ふりかえり ふみだす」
実は、私が今勤務している就労支援施設がキャッチフレーズとして
かかげているものです。就労支援の現場では就活相談の中で、
これまでやってきた経験を振り返り整理をして、言語化・文章化し、
これから先の就職や人生にどうつなげていくかという作業が日々行われています。
頑張ってきたことや経験、コツコツ積み重ねてきたことなどを伺いながら
これまでを改めて振り返り語っていくうちに、小さなことでもなんでもいいので
「ちょっとやってみようかな」「いってみようかな」「なんだかできそう!」
が沸いてきてとにかく一歩踏み出せるように支援する。
そういう意味合いでつけられ、そこで日々働く私の中でも
キャッチフレーズのように大切な言葉になりました。


年末、テレビ等や我々の中でも、ゆく1年の出来事や自分がどうだったかを
振り返り、そして、新しく来る1年を迎えるにあたり、気持ちを新たにして
「新しい1年をどう過ごそうかな」「今年の目標は〇〇!」
などと決めたり思いを巡らした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
年末年始は1つの区切りとして、
「ふりかえり ふみだす」ことを改めて考えられるよい時期だと思います。

私自身も毎年新年、1月の前半くらいには
「今年のキャッチフレーズ」とか「今年やりたいこと」を手帳に
書き出しているのですが、今年はなぜかそれがまだできていません。
やりたいことはいくつもあるのだけれど、もやもやと整理がつかず、
決めきれていないでいます。
コロナ禍で制限があったり、先が見通せない不安で、前を向いた思考になりにくいのか
「今年のスイッチがまだ入りきらない」という感覚です。
焦らずぼちぼちゆっくりいこうかなと思っています。

キャリアカウンセリングをやっていく中で、
「ナラティブアプローチ」というものを学んだ機会がありました。
相手に自分の、人生の、「物語(narrative)」を語ってもらい、
それを通して解決法を見つけるもので、医療現場などでも使われているアプローチ法です。
当事者が自分の「物語」を主体的に語ることで、どんな人生を過ごし、
どんな気持ち(感情)だったのか、自分がどうとらえていたのか、
そこから自分らしさや意味を見出し未来に踏み出していけるよう支援する。
そこで大切になるのは、安心して話せる場での「会話」です。

「会話」の大切さとパワー

昨年のコロナ禍で、我々はDAIJOUBUを立ち上げて以降、
毎週のようにオンラインでミーティングを実施しています。
ミーティングの本題に入る前に必ず、チェックインといって、
1週間の出来事や今の状態、どんな気持ちだったのか等、
とてもフラットで安心安全な場で語り合います。
毎週、自分の物語を語り、「会話」を続けてきたおかげで、
過去を振り返り、それを語ることで意味や自分らしさに気づいたり
見出すことができ、しんどい状況の時でもスイッチを切り替えて、
踏み出す勇気がでて頑張ってこれたのではないかと思っています。
仲間には感謝の気持ちでいっぱいです。

今、リアルに会うことは難しく、触れ合い、語り合う場は制限されている時ですが、
DAIJOUBUでは、毎月、子どものためのワークだけでなく、
大人達が集い「会話」をし、EQを学べるオンラインイベントも開催しています。
★第2金曜日「大人のセルフサイエンス」(今月は1/15開催)
★第4金曜日「大人のTea Time」(今月は1/29開催)
オンラインではありますが、毎回毎回、いろんな大人の皆さんとつながり、
そして、会話を通して様々な気づきやパワーを得ることができます。
ぜひご参加いただき、皆さんの「物語」を語っていただき、
これまでの自分を「ふりかえり」新しい1年や新しい時代に向かって
「ふみだす」糸口をみつけてみませんか?

今年もDAIJOUBUを通じて、たくさんの皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。




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