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ワクワク感は、エネルギーパワー

『早く〇〇しなさ~い!!』と連呼していあの頃、本当に大切なことを
子どもたちが気づかせてくれました!

『早くしなさ〜い‼︎』では、子ども達は動かなかった

私の前職は、児童養護施設の職員でした。
擬似家庭を目指し、一つ屋根の下で衣食住を共にし、子どもたちのケアーを行っていました。
いつかは、お父さん・お母さんになる子ども達に、家庭の味を…ということで、食事は全て、職員が調理していました。
2歳から、18歳までの子どもたち10名を担当し、1日は瞬く間にすぎ、反抗期真っ只中の子ども達は、こちらの意図に応じるわけでもなく、当時連呼していた言葉は、【早くしなさい‼︎】でした。この言葉は、好きな言葉ではなく、できるだけ使いたくないとまで思っていながら、
《子どもを動かす》ことに精一杯だった私は、使わざるを得なかったのでした。
ご想像通り、【早くしない‼︎】で子ども達は動くわけではなく、返ってくる言葉は、
《うるさ~い!》であり、私は疲弊していくのでした。

自己の振り返り

週5日の勤務に対し、パワー配分が難しく、
週末は、体が全く動かなくなるほど、疲労困憊していました。
そこで、何がいけなかったのか…私が児童養護施設で子ども達にしたかったビジョンは
何だったのか?原点に立ち返ってみました。
そして、私の言動の間違いが子ども達ではなく、自分自身にあったことに気づかされました。
《子ども達を動かす》ではなく、《自ら動ける》為には、どんな言葉かけが
必要か…そのヒントが、【ワクワク感】にありました。

子ども達は、ワクワクすることが大好き!

一番、ショックだったことは、子ども達、一人ひとりを思い浮かべた時に、365日ともにいながら、子ども達の好きなことが分からなかったことでした。
そこで、10人の子ども達、それぞれが、何が好きなのか?どんなことをする時に、没頭しているか?どんなことに興味を持っているか?観察しました。
そして、子ども達と話し合い、子ども達がしたいこと、私がこんなところが困っていることについて、共有をしました。
そこで、10人の子ども達を動かす為のルールを解放し、子ども達が自ら動ける
為に、みんなでスケジュールを考えました。
中高生の願いは、テレビを自由に見たい、外出を増やして欲しい…でした。
私としては、【やるべきことをやってから】
(ここでも、私自身の自分軸が優先され、葛藤しました…)の自由時間だったのですが、自由=責任という学びも必要だと思い、子ども達に任せてみました。

こうして1ヶ月が過ぎ、ある変化がありました。それは、子ども達が【やりたい】と思っていることに対し、【できるようになる】為の工夫をしている姿でした。
そして、私の気づきとしては、
【できるようになる為のプロセスを楽しむ】子ども達の姿でした。
《早くしなさい‼︎》で、結果に急いでいた時の私には、全く気がつくことが
できないことでした。
やりたいことをしている子ども達の目は、キラキラと輝いており、その時間とプロセスを楽しむ姿に、人を変えることではなく、自らが変わることを教えられたのでした。

その後…1日が始まる朝、《また、朝が来たか…今日も子ども達との闘いかぁ…》と身体が鈍りのように重たかった私が、
《今日は、子ども達と何をしよう?》と、目覚ましが鳴る前に起床するまでに
なりました。
ワクワクすることは、年齢を問わず、大切なパワーの源だと感じました。
視点を変えると、今まで気がつかなったことが視界に入るようになるのですね…

あれから、20年以上が経ちましたが、
今でも、【ワクワクすること】は、私の大切なキーワードになっています♪
現在、学童の子ども達にEQプログラムを提供していますが、子ども達が『ねぇねぇ、先生、今日のEQは何をするの⁉︎』とニコニコしながら聞いてくれる様子が、最高に嬉しい瞬間です!!

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