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今思う事…そして必要なEQ力

《昭和時代の良さ…》

 お天気の良い日は、青〜い空に白い雲、
 私達から見える景色は、何の変化もありませんが、目に見えないウィルスに世界中が
 翻弄されている…と感じています。

 しかし、もう一方で改めて自分自身と向き合う時にもなっており、
 人はどこかで立ち止まり、振り返る時が必要だと、いつも以上に
 自分の気持ちにフォーカスしている今日この頃です。

 最近こんなことを良く思います。
 世の中便利過ぎてしまい…
『昭和は、良い時代だった・・・』と。
 それは、そこそこ不便で、そこそこ便利だったからです。

〈そこそこ不便〉というのがポイントです。現代のようにiPhoneもなく、
 待ち合わせ時間に間に合うように、5分前には到着できるよう意識がうまれたものです。
 また、ゲームもなく、あやとりをしたり、外で缶蹴りしたり…
 昔の遊びも楽しかったなぁ。。。
 こんな話をしたら、子ども達にいつの人〜???と言われてしまいました。

 でも、決して卑屈になりませんでした。
 無かったら、あるもので工夫したり、
 これができるかなぁ…?あれが良いかなあ…?と正に想像の世界で楽しめたなぁ…と。

 また、ごくごく普通の日常生活の中で、相手のことを考えて行動すること、
 思いやりの心、物を大切にすること、工夫する楽しさ、頑張る力、うまくいかない時の
 対処の仕方などなど。
 時に自分で考えることで、こうした力が育まれていたのだと気付かされました。
そして、それぞれのプロセスの中で、自然なかたちで、自分の気持ちに触れていたように
 感じています。

 これらの力は、全てEQ力ですが、
 現代の子ども達には、敢えて体感できる環境を整えてあげる必要性も感じています。
 《現代特有のみんな一緒という安心感》

 ピンチが訪れた際に、なぜ行動が起こしにくいのか…
 周りと同じであることに安心したり、自ら進んで周りに合わせたりという心理の
 正体とは、いったい何なのでしょう。

 それは、日本が永らく鎖国時代があった島国であること、農耕文化の時代背景があるか
 かもしれません。

 人と違う考え、行動、発言は、否定されたり煙たがられたりと、なかなか認められにく
 ものです。
 時に、こんなことをしたら、人は自分をどのような見方をするのだろう?という不安も
 存在するでしょう。

 だからといって周りに合わせてばかりいては、自分の個性が出せません。

 体の各器官が異なり、それぞれの機能を果たしているように、人には個性があります。
 この個性にはその人しかできない《強み》が備わっています。

 大切なことことは、個性と多様性のバランスです。

 これもEQ力と深い関わりがあります。

【大丈夫…みんな違っていい】
 
 EQ力の種は、全ての子ども達が持っています。
 大切なことは寄り添い・養い・育ててあげることです。
 
 個性が違うからこそ、気付きがあり、自己の振り返りができ、視野が広がります。
 
 みんな違った沢山の可能性を持っている子ども達に、EQ力を能力として備え、これから
 社会に必要な人材になって欲しいと願います。
 今回のコロナウイルスのように、人生の中では、たくさんの予期せぬピンチに遭遇
 します。
 そのような時、周囲の状況に流されるのではなく、その時に沸き起こった感情に
 ハイジャックされず、自分の本当の気持ちに気付き、思考を働かせ、行動の選択が
 できる人になって欲しいと願っています。
 
 大丈夫…誰でもその能力を秘めていますから…。

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