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ジェンダーライン〜女の子らしく?男の子なんだから?〜

こんにちは!ベトナム在住のDAIJOUBUアレンジャーズChieです。

ここハノイは最近夕立が多く、雷も伴いかなり不安定なお天気が続いております。そんなお天気を見ていると思うんですよね。「あー、人の感情と同じだな。どんな天気にも良い悪いはない。それぞれに意味があり、理由があり、役割があり、全部大事。快適に感じるか不快に感じるか、それだけ。お天気と感情は似てるなー」と。だいぶ私もEQ人間になってまいりました(笑)

さて、先日の自分図鑑では、「ジェンダーライン〜女の子らしく?男の子なんだから?〜」というテーマで、ジェンダーについて子ども達とアクティビティをしながら考えを深めていきました。

EQチェックイン

まずはいつも通りEQチェックイン!

EQチェックインはクラスの前に必ずやるもので、一度今の自分にベクトルを向けお互いシェアして今の位置を確認し合う大事なアクティビティです。金曜の夜、疲れている子がいたり、楽しいことがあってルンルンしている子がいたり、日中の慌ただしさを引きずっている大人がいたり…それぞれ様々な状態・感情であることを確認し、一度みんなで深呼吸をしてスタートさせました。

続いて、ちょっとしたアイスブレイキングを行いました。

アイスブレイク:この人は男の人?女の人?

多くの子ども達から「女の人!」という回答が返ってきました。「どうしてそう思う?」と聞くと「まつ毛がある!」「顔が女の人っぽい」とのことでした。

続いてこちら。

こちらは考えが別れました。男の人と答えた人は「髪も短いし、なんか男の人っぽい」、女の人と答えた人は「自分が知っている女性のお医者さんに似ている!」などなど様々な意見が出ました。

ジェンダーライン:それは女の子のイメージ?男の子のイメージ?

そんなアイスブレイキングのアクティビティを通して頭と体と心、そしてその場の雰囲気がほぐれてきたところで、メインのアクティビティに入っていきました。

色々な言葉が書いてある紙が入った袋の中から私が一枚ずつそれを引いて読み上げます。そして子供達にそこに書いてあることは「女の子のイメージ」か「男の子のイメージ」かを考えてもらいました。男の子のイメージが強ければ左寄りの白、女の子のイメージが強ければ右寄りの黒、真ん中に近いほどどちらも混ざり合っていると言った具合です。

私が引いた紙に書いてあった言葉はこちら。

面倒見がいい・頭がいい・正直・いたずらっ子・礼儀正しい・テキパキ

一つずつ、どの色のあたりに位置するか自由に答えてもらいました。ある時はほとんどの参加者が近い場所にある色を言い、ある時は全く真逆の答えが出てきました。

クエスチョン:男の子/女の子のイメージをどのように決めていましたか?

子供達からどんな考えが聞けるのか、私が一番楽しみにしていた質問でした。

「自分の周りのお友達と照らし合わせてみて考えた!」

「普段見てるテレビとかでなんとなく。」

そんな言葉たちが子供達から返ってきました。なるほど、自分の周りにいる人たちの傾向や、テレビなど身の周りから入ってくる情報で判断していたということですね。

実は私、全てに即答で「女の子のイメージ」「男の子のイメージ」がつけられました。全てにどちらかのイメージがついていたのです。面倒見がいいのは女の子のイメージ、いたずらっ子は男の子のイメージ、頭がいいのは女の子のイメージ…という風に。そしてそれは子ども達が答えてくれた基準と同じように「自分の周りにいる人たちの傾向」と照らし合わせ、どちらかというと男女どちらのイメージかというのがすぐに出てきました。そんな自分にちょっとした不快感を感じましたが、ここで面白いことに気がつきました。私は「”小学生だった頃”に自分の身の回りにいたお友達の傾向」で男女のイメージを判断している部分が大きかったのです。これは自分でも面白い発見でした。大人を見回してみるとイメージがかなり曖昧になります。礼儀正しい大人は男女問わないし、頭の良さだって男女全く関係ないとはっきり言えます。なぜでしょう、子供の頃に一緒に過ごしたクラスメイト達から男女の傾向をはっきりと捉え、それがいまだに自分の中にイメージとして残っていました。

もう一つの発見

今回の自分図鑑でもう一つ面白い発見がありました。

それは「ありたい自分で答えようとする自分」が見え隠れしていたことです。

「面倒見がいいのはどっち?」と聞かれた時、「女の子のイメージ!」とすぐに自分の中で答えが出てきたにも関わらず、「いやいや、そんな風に答えちゃっていいの?面倒見がいい男の人だっていっぱいいるよ。ここはニュートラルって答えるべきじゃない?そう答える自分でありたいでしょ?」と言っている自分が存在していたのです。

そうなんです、私にはこういう傾向があることを改めて突きつけられました。本当の(今現在持っている正直な)自分の答えや考えを一回置いておいて、ありたい自分で回答を出そうとする自分。

でもそんな自分が嫌だなとは感じませんでした。それすらも認めて、正直でありたい。それを受け入れて初めて、ジェンダーラインについても話を深めることができるし、EQの学びになるような気がします。

・・・・・・・・・

思えば私たちは普段の生活の中でよく「男」「女」「日本人」「ベトナム人」「A型」「AB型」などと分類してラベリングし、傾向を語ります。すると自分でも驚くほど、そのグループに対するイメージを持ち合わせているんですよね。それぞれのグループに対するイメージを持っている自分に気づき、認め、でもそれに囚われずに個を見ていくことを大事にしたいと改めて感じました。

子供達の感想にもありましたが、私たちは様々な情報を浴びながら知らず知らずのうちに色々なイメージを作っているんですよね。それがステレオタイプとなり染み付いていく。

普段は気づかない自分の中にあるそれらに出会うこと、さらには自分の傾向や考え方の癖にも気づけること、それこそが自分図鑑の醍醐味だと思います。毎月第二・第四金曜日の19時半から開催しています!どなたでも無料で参加できますので、ぜひお気軽にご参加くださいね!

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