心も身体も、自分が心地よい状態に
DAIJOUBUさきちです。今は大学3年生で、就活で面接をする機会なども増えたのですが、私は幼い頃から人前で発表するときなどに上がってしまう方で、面接でもすごく緊張してしまいます。緊張したとき、私は肩に力が入ってしまうタイプで、そんなときいつも心の状態と身体の状態は密接に関わっているな、と感じます。心をほぐすには、まずは身体をほぐさないといけないし、そのためには身体の状態をよく知らないとな、と思います。
自分の身体の状態を知る
私は、今はほとんど症状は出ないのですが、気管支喘息持ちで、小さい頃はよく発作が起きていました。風邪をひいた後や台風が来る前などは特にひどくなりやすく、吸入薬等を飲んだり、身体を冷やさないようにしたりして、症状が悪化するのを防いでいた記憶があります。
小学生以降は喘息の症状は落ち着き、健康体で過ごしていたのですが、高校3年生になったとき、月経前症候群(通称PMS)に悩まされるようになりました。PMSとは、生理前に起こる、眠くなる、だるい、頭痛などのからだの不調や、気分が落ち込む、無気力感、イライラ、などのこころの不調のことを指しています。もともと、悲しい気分になって涙が出たり、日中睡魔に襲われるなどの症状はあったのですが、高3のときに進路選択のストレスが重なったせいか、一晩中泣き続けて眠れなくなったり、学校や塾で周りに人もたくさんいるのに涙が止まらなくなるなど、かなりひどい症状が出るようになり、そこで初めて周囲に相談するようになりました。
しかし、同じような症状が出ない人には「本当にそんな症状あるの?」「結局気の持ちようじゃない?」と言われることもありました。喘息のように目に見えてわかる症状に対しては、薬を飲んだり予防をしたり、不快な症状をなくす工夫を当たり前にしていたのに、どうしてPMSのことは、目に見えない、知らないというだけで「ない」ものとして扱われてしまうのだろうか、ともやもやしていました。
現在は、何度か病院に通って、医師と相談しながら自分に合う薬を見つけることができ、情緒の揺れや、異常な眠気などの症状はほぼ無くなりました。快適な状態で過ごせています。
探してもどこにも見つからない、「普通」
しかし、高校生だった当時は、本当に色々な葛藤がありました。「メンタルのことは、私の思い違いだったらどうしよう」「みんな何かしらの症状を我慢しているし、私だけ病院に行くのは大袈裟かな」など、身体に関することも「普通」「平均」「一般」がどこかにあると信じて疑いませんでした。
でも、感じ方、考え方が違うように、身体の状態も人それぞれです。睡眠のこと、食事のこと、気候や気温のこと、考えられそうなことは他にもたくさんありそうです。
自分の身体の状態を自分が知っていくと、対処法を調べることができたり、ひどいときは薬をもらうこともできます。心と似ていて、気づいて、認めて、知っていくと、コントロールできるようになることもあると思います。身体が心地よい状態になると、自分自身の心だけではなく、外に表れる感情も心地の良いものになる気がしています。DAIJOUBUのまわりーさんも「感情を変えるのは少し時間がかかるけど、よく寝るとか、よく食べるとかで、出てきやすい感情を調整することはできるよね」とおっしゃっていて、その言葉がずっと残っています。
今月末の10月29日(金)には、19:30からは「あかるくてらして」をテーマにしたPOP-UPフェスティバル、21:00からはDAIJOUBUまわりーが米国Narrative4ストーリーエクスチェンジファシリテーターとして、日本で初となる手法によるナラティブを用いた特別クラスを行います。ぜひお気軽にご参加ください!
参考URL | https://www.healthcare.omron.co.jp/bijin/qa/menstruation_Q08.html
早稲田大学法学部で家族法を専攻する大学生。「体験の言語化」という授業のTAや、防災教育ボランティアの活動を経て、自分の感情を言葉にすること・他者と対話をすることの重要性に気づき、DAIJOUBUの活動に参加。