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感情を味わいながら、自分らしい未来へ橋を架ける

息子は現在、高校3年生。いよいよ大学受験の年を迎えました。
時の経つスピードを感じながら、この受験の準備を通して感じたこと、気づかされたことをまとめてみようと
思います。

自分の感情に思いを馳せる

息子は現在、高校3年生。いよいよ大学受験の年を迎えました。
高校受験のときには、セルフサイエンスの学びを活かしながら、息子の受験に伴走しました。
もちろん、いつも順調だったわけではありません。思うようにいかないことや、親子で悩むこともありました。
それでも、受験が終わって振り返ってみると、「あんなに恐れていたけれど、案外楽しかったのかもしれない」
と思えたことが、私にとって大きな収穫でした。

そして今、大学受験。
受験の仕組みも内容も高校受験とは大きく違います。
けれどもせっかくなら、今回もセルフサイエンスの学びを日常の中で活かしてみようと思いました。
息子は年内入試を選択し、総合型入試と指定校推薦による入試に向けて準備を進めています。
総合型入試では、書類審査があり、その中には「自己PR」も含まれます。
「自分は何を伝えたいのだろう?」
そう考えたとき、息子が題材として選んだのは、迷うことなく「ボウリング」でした。

経験の中にある、自分だけの宝物

高校生活の中で、息子がボウリングに注いできた時間は、相当なものでした。
大会にも数多く出場し、嬉しい経験もあれば、悔しい経験もありました。
思うように結果が出ないスランプの時期もあれば、仲間と一緒に練習した時間、コーチとの関わり、
そして家族からのサポートもありました。

一つひとつを振り返ってみると、そこには単なる「ボウリングの経験」だけではなく、
たくさんの学びが詰まっていたのだと気づかされます。

うまくいったときの喜び。失敗したときの悔しさ。
努力しても結果につながらないもどかしさ。
誰かに支えてもらったときの安心感。仲間と喜びを分かち合えたときの楽しさ。

当時は、ただ目の前の出来事として過ぎていったことも、時間が経った今だからこそ、
「あの時の自分はこんな気持ちだったんだ」と理解できることがあります。
それは、経験を「思い出す」ということとは、少し違うのかもしれません。

過去の自分が感じていた感情に、もう一度そっと思いを馳せてみる。

「あのときは悔しかったな」
「本当は、すごく怖かったのかもしれない」
「でも、あの経験があったから今があるんだな」
そんなふうに、過去の経験を少し離れたところから眺めてみる。
すると、出来事の意味が、当時とは違って見えてくることがあるようです。

感情を携えて、これからの道へ

息子が自己PRを考えている姿を見ながら、私は「これまでの経験そのものが、その人の財産になっていくのだな」
と感じました。

受験というと《合否》という結果に意識が向きがちですが、本当に大切なのは、そこへ向かうプロセスで何を感じ、
何を考え、何を学んだのかということなのかもしれません。
嬉しかったことだけではなく、悔しかったことや、思い通りにならなかったことも含めて、
そのすべてが今の自分をつくっています。
そして、自分の感情に気づけることは、これから先、自分の人生を選んでいくうえでも大きな力になって
いくのだと思います。

「自分は何が好きなのか」
「何を大切にしたいのか」
「どんなときに心が動くのか」
「本当はどうしたいのか」

時に感情は、ときに私たちを迷わせるものでもあります。
けれども、丁寧に味わってみると、自分が進みたい方向を教えてくれる、小さなサインでもあるように思います。

これから、親として息子と過ごせる時間は、少しずつ形を変えていきます。
これまでのように、手を差し伸べたりすることよりも、本人が自分の足で歩いていく姿を見守る時間が増えていくのでしょう…。
だからこそ、こうした日常の一コマを大切にしたいと思います。
一緒に過去を振り返ったり、息子の言葉に耳を傾けたりする何気ない時間が、いつか彼自身の生きる力や励みになるのかもしれません。

これからを生きる若者たちが、自分にしかできないことを見つけていく。
そのとき、自分の感情を置き去りにするのではなく、そっと携えて進んでいく。
これまでの経験と、これからの未来。その間に、自分らしい「橋」を架けながら。
そんな姿を、親として願っています。

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