言葉を紡いでいく
子どもと関わる仕事をしながら、EQは子どもに必要なスキルだと思ってきましたが、
EQの基礎となるセルフサイエンスの学びを通し、自分にこそ必要なスキルだと感じています。
この学びで、言葉の選び取りの大切さを知り、同じ言葉でも、表現の仕方によって受け取り方も
変わり、本質を伴った言葉は、その後の行動にまで変化をもたらすことを実感しています。
言葉が持つ影響力
言葉について、意識するようになってから、
様々な言葉が私の心に留まるようになりました。その内容について、書き出してみたいと思います。
先日、海外で暮らす友人とコンタクトを取った際に、会話の中で、”エッセンシャルワーカー”という
言葉が出てきました。使おうと意識したわけでもなく、ごく自然にその言葉を使う友人に、
素敵だと心底思いました。
そして、エッセンシャルワーカーという言葉に、コロナ禍を通し、医療に携わる方々を尊敬し、
賞賛している思いが伝わり、聞いてある私も心地良くなりました。
また、セルフサイエンスの特別クラスで話された、
《できないことはダメでなく、これからできるようになる領域》という、ケイコ先生の言葉。
(※米国カリフォルニア州にある世界最先端のSEL教育を行う小中学校・シナプススクールにて
SELスペシャリスト)
この言葉から、できないことは、途中過程であって、『できるようになる』という希望が存在することを知りました。できないより、できた方が良いと思っていた私には、目から鱗だったのです。。
そして、娘が産まれた時に、『頑張って』でなく、『大丈夫だから』と言ってくれた義父。
不安で一杯だった私は、この気持ちに対する共感と励ましを感じ、この言葉にどれだけ救われたか
分かりません。
日本語を活字で表すと漢字、カタカナ、ひらがなで言葉を表現することができます。
漢字を多用するときちんとした印象を受けますが、ひらがなは曲線が多いのでやわらかい印象に
なります。
目で見る活字、耳から入る言葉は、同じ意味合いでも、表現のしかた次第では、違うニュアンスで
用いることができるのです。これは、日本語の特権だと思います。
そして、想いを言葉で紡ぐ時、人の心の奥深くに浸透し、確固たる言葉の力になっていくのです。
どのような言葉を紡いでいくか
どのような言葉を選び取れるか…これには、《自分を知る》ということがキーになります。
言葉には、自分が思った以上の感情が反映されてしまいます。
その為、自分の感情に対して賢くなる必要があるのです。
言葉には、気持ちを変え、行動を変える大きな力があります。自分の感情と思考を繋げた言葉は、
自分自身の行動を変えることもでき、他者の行動をも変えることができるということです。
私は、子どもと関わる仕事をしていますが、我が子も同様に、これからを生きる子ども達の人生に、
活かせる言葉を紡いでいきたいと願い、意識していきたいと思います。
その為に、一生をかけて自分のプロになるための学びをしていきたいと思います。
児童養護施設の職員を経て、子どもの関わりにEQの領域が必須であることを実感。
現在、学童保育にEQプログラムを導入し、子ども達とワクワク感を体感中です。
すべての人が、 心から【だいじょうぶ】だと思える世界をつくりたいと願い、活動中です。